こんにちは
無肥料無農薬、不耕起栽培により自然に寄り添い手間のかからない家庭菜園を実践、研究中のダイヤンです。
家庭菜園で大変な作業の一つ、『毎日の水やり』。
仕事、家事、育児に追われる方にとっては、毎朝の一分一秒がとても大切で、そこに水やりが入ってしまうと本当に大変です。
ましてや自宅から離れた場所に圃場がある場合、毎日水やりをするにはかなりの時間と労力を要します。
そんな悩みをかかえている方に必見です。
実は、毎日の水やりが必要なくなる方法があります。
その方法が、前の記事でもご紹介している草マルチに加え、
『週に1回のストチュー水の散布』
を行うことです。
草マルチについては別の記事で詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
「草マルチ」を続けていくと、土が団粒化し保水力が保たれることに加え、草マルチによって直射日光が防ぐことができ、土が乾燥するのを防いでくれます。
よって、「草マルチ」によって基本的には畝への毎日の水やりは必要ありません。
むしろ水やりをしない方が、
水を求めて野菜が根を深く張ろうとする
ので、乾燥に強くなります。
しかし、中途半端に水やりをしてしまうと、毎日の水やりを頼りに育ってしまった過保護な野菜はしっかりと根がはれずに水不足に陥りやすくなってしまい環境変化に弱い野菜となってしまいます。
なので中途半端になりがちな人が行う水やりはせず、基本的にはまとまった雨に任してしまうことが野菜をたくましく育てるための一番のこつです。
ただ、近年の猛暑や干ばつ等の異常気象、、、
いくら草マルチをしているとは言え、土を保湿するにも限界があります。
そこで活躍するのが、
週に一度のストチュー水の葉面散布
です。
ストチュー水には、雨に含まれるミネラルなどの養分がたくさん含まれています。
これを葉面散布してあげることにより、葉っぱや根から必要な養分を吸収し、乾燥に負けないたくましい野菜が育ちます。
冬以外の季節には、週に一回夕方ころに、必ずストチュー水を散布しています。
ストチュー水を与えた野菜や緑肥の葉っぱの艶は、水道水で与えていた時よりもキラキラと輝いていて、何より安定して野菜が育つようになりました。
この記事では、
❍ストチュー水の効果
❍極力労力を使わずにストチュー水を作る方法
等をご紹介します。
最後まで読んでいただければ、ストチュー水の偉大さを理解していただけると思います。
ぜひ、最後まで読み進めてみてください。
ストチュー水とは
ストチュー水というのは、酢と焼酎と木酢液を混ぜ合わせた原液を水で希釈した液体です。
酢や焼酎は家庭にあるものを使用します。
「混ぜ合わせるとか面倒なことは嫌い」という考えの方をいらっしゃると思いますが、このストチュー水は、作ることが簡単で、少しの労力で大きな効果を得られるコスパ最強の資材だと私は思います。
散布までの作業を効率化してしまえば、葉面散布までの準備が約1、2分で行うことができます。
では、ストチュー水が野菜や植物にどんな効果をもたらすのか、、、
夕立が降った後の景色をじっくり見たことがあるでしょうか?
雨に打たれた植物たちが、キラキラと輝いて見えます。
これは、
雨粒には空気中の硝酸態、アンモニア態窒素やミネラル分が含まれており、その成分を植物が葉っぱや根から吸収している
からです。
ストチュー水は、その雨の代わりとなってくれる素敵な資材です。
ストチュー水の原料となるお酢、、、この主成分は酢酸です。
この酢酸は、グルコースと呼ばれる光合成により作られる炭水化物の一種です。
お酢が含んだストチュー水を散布することによって、植物が光合成で得られるものを直接与えることができます。
酢酸を与えられ元気になった野菜は
新陳代謝がよくなり、水分不足や乾燥につよくなります。
また、
酢酸や焼酎のアルコールは、殺菌、害虫忌避効果があり、さまざま病原菌やアブラムシ等の害虫から野菜を守ってくれます。
そして
木酢液は植物に必要な成分を吸収しやすくしたり、木酢液の成分をエサにして葉っぱにいる抗菌物質等を分泌する良い微生物が増殖し、野菜を病気から守ってくれる等の効果
があります。
私たちの生活で身近にあるものを利用して作ることができるストチュー水は、化学肥料や農薬を避けたい人に本当にオススメできる非常に優秀な資材です。
ストチュー水の作り方
作り方は非常に簡単です。
酢、焼酎、木酢液を1:1:1の割合で混ぜ合わせた原液を、ペットボトルに入れて保管、使用するときは、水で300~1000倍に希釈し葉面散布します。
焼酎、お酢は家にあるものでOK。
焼酎の種類(芋、麦等)はなんでもOKですが、アルコール度数は25度前後のものにしましょう。
購入する資材は、木酢液のみ。
木酢液の激安商品は、製造工程が省略されていたりするので注意が必要です。
高価なブランドものを使用する必要はありませんが、ある程度の値段のものを選ぶとよいと思います。
私が使用しているものをリンク張り付けていますので、価格等の参考にしてください。
混ぜ合わせた原液は、日の当たらない場所に保管すれば、半年ほど使用することができます。
家庭菜園の大きさにもよりますが、初めて作る方は、500mlのペットボトルの量で十分だと思います。
散布する際は、野菜に水圧をかけないように、ジョーロの口を上に向けて、全体に漫勉なくかけてあげましょう。
葉面散布すると、葉っぱから流れ落ちるストチュー水が土壌に降り注ぎ、根からもしっかりと成分を吸収してくれます。
一度に葉と根からストチュー水を吸水させることができます。
真夏の日光を浴びてだらんとした野菜が少しずつ蘇っていくのがわかるはずです。
ちなみに太陽の光が強い夏の日中に葉面散布をしてしまうと、葉焼けの原因になるので注意が必要です。
野菜は葉焼けに強い植物だと言われますが、夕立を降らせるイメージで日没前の散布を心掛けましょう。
散布までの作業を簡単にするための資材
ストチュー水を散布する時間は、植物や生き物をゆっくりと観察することができるので、私は割と好きな方だと思っています、
しかし、ご家庭に小さなお子さんがいたり、仕事が忙しかったりして、ゆっくりとした時間が取れない方もいると思います。
そんな忙しいときに、毎回水や原液の分量を計算したり、計ったりするのはかなり面倒です。
なので、ストチュー水散布までの作業を効率化し、散布までの時間と労力を少なくしてしまいましょう。
用意するのは、7リットル以上入るメモリ付きバケツとジョーロです。
私が使用しているもののリンクを張り付けておきます。
これらを使って作業します。
散布する日の朝に、バケツの中に7リットルを少し超える程度の水道水をためておき、一日日光に当てて塩素を抜いておきます。(塩素抜きはとても大事な作業です)
夕方に、酢、焼酎、木酢液を混ぜた原液を、ペットボトルのキャップ3杯分(キャップ1杯7ml【300倍希釈】)バケツに入れて、バケツからジョーロに移し替えましょう。(希釈、混ぜ合わせ)
そして散布、、、以上です。
塩素は土壌の微生物や植物にダメージを与えてしまいますので、必ず塩素を抜くことをオススメします。
真夏であれば2時間ほどで塩素は抜けるそうですが、日光に当てていた水が熱湯になっていないかは必ず確認してください。
バケツに入れた水道水を1日以上放置しても良いですが、夏場は蚊が卵を産み付け、大量発生してしまう可能性があるので注意しましょう。
バケツからジョーロに移し替える作業で、原液と水がしっかり混ぜ合うので、混ぜるという作業が省略できます。
畝が大きくて、7リットル1回では散布しきれない場合はそれに見合った大きさのバケツをもう一つ用意し
ておくとよいと思います。
雨水タンクがあればとっても便利ですよね。(私はありません(´;ω;`)
このように原液さえ近くにあれば、散布まで数十秒です。
ストチュー水は野菜に必要な栄養補給の他、害虫の忌避効果もあるので、雨が降った週でも1回はまいておくとよいと思います。
まとめ
ストチュー水は家庭にあるものから簡単に作ることができ、その効果は絶大です。
実際に、私もストチュー水を始めてから野菜のトラブルが圧倒的に少なくなったと実感しています。
少ない手間で効果は絶大、そんなストチュー水は、私が実践している手間のかからない家庭菜園にはかかせない資材です。
水やりが必要なくなる家庭菜園の極意その2「ストチュー水の散布」、草マルチに次ぐ無農薬栽培には絶対に欠かせません。
ぜひ試してみてください。
また、今後もみなさんに有益な情報をお届けできるように努めてまいりますので、コメント、お気に入り登録、リンク等々よろしくお願いします。
ありがとうございました。
❍毎日の水やりが野菜に悪影響を及ぼす理由等について詳しく説明した関連記事がありますので、興味がある方は参考にしてみてください。⇩
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