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ダイヤン
圃場に降りたったリーマン
こんにちは
自然農をベースに、自然に寄り添いながら、手間のかからないずぼら菜園を目指すダイヤンです。
サラリーマンしながら無農薬無肥料不耕起で野菜を育てています。
このブログでは、私の経験を下に
   家庭菜園を始めようとする方
   家庭菜園を維持することが大変だと感じている方
   家庭菜園に時間を費やす余裕がない方
に向けて、参考になるような情報の発信に努めてまいります。
質問等ありましたら、お答えできる範囲で返信させていただきますので、お気軽にお問合せ下さい。

「相性が悪い野菜」の組み合わせを知る重要性!!無肥料無農薬栽培の基本

こんにちは

無肥料無農薬、不耕起栽培により、自然に寄り添い手間のかからない家庭菜園を実践、研究中のダイヤンです。

自然の力を最大限活用するためには、コンパニオンプランツはとても重要です。

コンパニオンプランツとは、違う科目の野菜をそばに植えることで、互いの成長によい影響を与える組み合わせの利用して栽培する方法です。

しかし、この相性が良い野菜の組み合わせを知ることよりももっと大切なことがあります。

それは

相性の悪い野菜の組み合わせを知ること

です。

野菜には、相性が良い野菜があれば、相性が悪い組み合わせもあります。

相性の悪い組み合わせが与える影響は、相性が良い組み合わせにより得られる影響よりも大きいことがあります。

だから相性の悪い組み合わせを知り、それを避けることが、コンパニオンプランツを知ることよりも重要です。

「メインの野菜」のコンパニオンプランツとして、「相性が良いサブの野菜」を複数密植させても、そのサブ野菜同士の相性が悪い組み合わせだったということがよくあります。

その結果、野菜が上手く育たず、コンパニオンプランツの恩恵を受けられなかったということがよく起こり得るのです。

例を挙げると、ナス科やウリ科等の夏野菜のコンパニオンプランツの代表格である

「マメ科」と「ネギ類(ネギ、ニラ等)」は、相性が悪い

です。

自然の力を頼りに行う無肥料無農薬栽培で、その自然の力でマイナス要素を生み出してしまっては元も子もありません。

ですので、相性のよい野菜の組み合わせを知ること以上に、まず相性が悪い野菜の組み合わせを知り、悪い組み合わせを避けて栽培していくことがずっと大切なのです。

この記事では、一緒に育てると相性が悪い野菜の組み合わせや、その組み合わせを知る重要性等についてご紹介します。

記事を最後まで読んでいただければ、無農薬栽培での失敗を大きく減らすことができると思います。

ぜひ、最後までご覧になってください。

目次

相性が悪い野菜の組み合わせ一覧

育てる野菜相性✕野菜影響相性◎野菜
ナス科
・トマト

・ナス

・ピーマン
ス科
ウリ科
アオイ科
・オクラ
キク科
・ごぼう
・レタス
栄養競合
センチュウ増殖
バジル
(シソ科)
マメ科
ヒガンバナ科(ネギ類)
アブラナ科
トウモロコシ背丈高日光不足
キュウリ

(ウリ科)
ナス科
セリ科
キク科
インゲン
センチュウ増殖マメ科
・インゲン
ヒガンバナ科
シソ科
エダマメ
(マメ科)
ヒガンバナ科
(ネギ等)
マメ科菌類の死滅ナス科
ウリ科
アブラナ科
ニンジン
(セリ科)
ナス科
ウリ科
センチュウ増殖アブラナ科
ネギ類
マメ科
インゲン除く
大根
(アブラナ科)
ネギネギ物質嫌い又割れニンジン
白菜
キャベツ
(アブラナ科)
ネギ類
アブラナ科
結球しない
害虫呼び寄せ
キク科
・シュンギク
・レタス等)
ナス科
レタス
(キク科)
ニラニラ物質嫌い生育不良アブラナ科 
マメ科等
ジャガイモ
(ナス科)
ネギ以外野菜
アブラナ科
ナス科等
センチュウ増殖
生育不良
ネギ
イチゴ
ニラ栄養競合ニンニク

野菜の相性とは

人や動物等と同じように、植物にも組み合わせによって「よく育つ」「育たない」の相性があります。

相性のよい野菜の組み合わせを栽培に活かそうとする方法がコンパニオンプランツと呼ばれています。

野菜の相性による効果は、主に以下の3つがあげられます。

❍生育促進

❍害虫忌避

❍病気予防

生育促進

生育促進の効果をもたらす代表格の野菜が、

枝豆やインゲン、落花生等のマメ科の野菜

です。

マメ科は、空気中の窒素分を土壌に固定してくれる根粒菌、野菜にリン酸を供給してくれる菌根菌等を呼び寄せる植物です。

これらの菌は、野菜の成長に欠かせない三大栄養素の内、「窒素」と「リン酸」を野菜に供給しやすい環境を作り出してくれます。

そのため、ナス科、ウリ科、アブラナ科、イネ科等の多くの野菜と密植させることにより、野菜の成長を促進させたり、土壌を肥沃にしてくれる優秀な野菜です。

また、土壌水分が少なくすれば甘みが増すトマトは、水分を多く吸収するバジルとの相性が良いことで知られています。

トマトにとって過剰な水分をバジルが吸い上げることにより、トマトの甘みが増します。

害虫忌避

野菜にとっての害虫の大半は、野菜の色や野菜が放つ臭いを頼りに集まってきます。

同様に、苦手な植物や害になる植物を避けるのも臭いを頼りにしています。

色んな野菜を混植させ、色や臭いを混ぜ合わせることによって、害虫が目当てにする野菜に到達しづらい環境を作ることができるのです。

また、害虫が苦手とする強い臭いを放つキク科、セリ科目等を密植させれば、害虫忌避に効果的です。

主な組み合わせは、

キャベツ、白菜

×

レタス、シュンギク

大根(アブラナ科)

×

ニンジン(セリ科)

トマト

×

バジル

です。

キャベツ等の臭いを嗅ぎつけて近寄ってくるモンシロチョウ(アオムシ)は、レタスやシュンギク等のキク科野菜の強い香りを苦手としています。

キャベツ等のそばにレタス等を植えることによって、アオムシによるキャベツの食害を減らしてくれます。

レタス等につくタバコガ等の害虫もキャベツの香りで忌避させることができます。

互いに害虫を忌避させ合うことができる秋冬野菜の代表的な組み合わせです。

大根もアブラナ科であるためモンシロチョウ。

ニンジンはアゲハチョウがつきます。

これらも混植させることによって、互いの害虫を忌避させることができます。

また大根とニンジンは共に直根性の野菜であるため、密植しても生育を邪魔し合うことがありません。

トマトにつくアブラムシは、バジルの香りにより忌避させることができます。

病気予防

病気予防の効果を持つ代表格野菜は、ネギとニラ、ニンニク、ショウガです。

土壌に潜む野菜に悪さをする菌を殺菌する抗生物質を作る微生物がネギやニラ等の根に共生します。

ネギやニラを植えることによって、土壌の病原菌を殺菌してくれ、その周りで育つ野菜を健康に保ってくれます。

主に、夏野菜の代表格のナス科、ウリ科等と相性が良いと言われています。

ネギ類の他、ショウガも里芋等も、ネギ同様に殺菌作用があると言われています。

これらコンパニオンプランツについて詳しく解説した記事がありますので気になる方はチェックしてみてください。

相性が悪い野菜の組み合わせによる影響

植物も、人間や動物と同様、相性が良い組み合わせがあれば、相性が悪い組み合わせもあります。

相性が悪い野菜を密植させて育ててしまうと生育不良を起こしてしまいます。

その原因は主に

❍センチュウの増殖

❍栄養素の競合

❍共生する微生物の相性が合わない

等があります。

順に説明していきます。

センチュウの増殖

センチュウは土壌に潜み、野菜の根に寄生して悪さをする厄介な虫です。

肉眼では見ることが難しく、一度増殖してしまうと処理が大変です。

センチュウにもいろんな種類があります。

代表的なものは、ネコブセンチュウ、ネグサレセンチュウ、シストセンチュウといったものがあります。

ネコブセンチュウは、野菜の根に寄生すると、根にたくさんのコブができたり、ヒゲ根が多くなったりします。

ネグサレセンチュウは、根に赤褐色のシミが多くできて表面がザラザラになり、根の先が腐ったり、二股三股や寸詰まり、ヒゲ根が多くなったりします。

シストセンチュウが寄生すると、天気の良い日にしおれ、夕方から立ち直るなどをくり返し、やがて枯れてしまったりします。

いずれのセンチュウも野菜に寄生してしまうと、まともに生育することができなくなり、最悪枯れてしまいます。

このような厄介な害虫は、どのように繁殖していくのか、、、

センチュウが好む野菜等の植物の根に寄生して、産卵することによって増殖します。

センチュウの被害に遭いやすいナス科、ウリ科やごぼう、レタス等の根から栄養分を吸い取って成長し、卵を産卵します。

つまりセンチュウ被害に会いやすい科目の野菜を続けて植えたりすると、センチュウが増殖して野菜が育たない環境になってしまうのです。

センチュウ被害への対策は、センチュウが増殖しやすい野菜の組み合わせを避けることです。

センチュウを減少させることができる野菜やマリーゴールド、クリムゾンクローバー、えん麦、イタリアンライグラス等の緑肥を植え付けることでも対策が可能です。

これらの緑肥植物等には、センチュウを死滅させる成分が含まれており、土壌のセンチュウを減少させることができます。

クリムゾンクローバー
キンセンカ(秋冬のマリーゴールド)

栄養素の競合

同じ種類の野菜や、必要な栄養素が同じ野菜、根が同じように伸びる野菜を密植させることによって、生育不良を起こす可能性があります。

代表的な野菜はナス科の野菜です。

特にトマトとジャガイモは、相性が悪い野菜の代表格に挙げられます。

ナス科等の果菜類は、たくさんの栄養素を必要とします。

栄養素を取り合ってしまうことによって、野菜が上手く育たなくなります。

また、本来病気予防の効果をもたらすニラは、イチゴと相性が悪く、その原因は、土の中で同じくらいの深さに根を張ることによって、お互いの生育を阻害してしまうからです。

このような野菜も密植を避けるのが賢明です。

微生物の相性が合わない

コンパニオンプランツ野菜として代表的な野菜として

ネギ類とマメ科

があげられます。

ネギ類の野菜は根に共生する微生物が作り出す抗生物質に殺菌作用があり、土を消毒してくれるので、そばで育つ野菜を健康的な状態に保ってくれます。

マメ科の野菜の根に共生する根粒菌は空気中の窒素分を土に固定することにより、土を肥沃にしてくれます。

菌根菌は、野菜にリン酸分を供給してくれます。

このような大きな働きをする二つの野菜ですが、実は、ネギとマメ科の植物の相性がよくありません。

それは、マメ科に共生する有用菌が、ネギに共生する微生物が出す抗生物質により、殺菌されてしまうからです。

このように根に共生する微生物や菌類の相性が合わずに生育を阻害してしまったりすることがあります。

どちらの野菜も、ナス、トマト、ピーマン、キュウリ等の夏野菜、一部を除くアブラナ科等にも効果的な働きをしてくれますが、ネギ類とマメ科を密植することはできないことを覚えておきましょう。

その他

上記の理由の他、「害虫を呼び寄せてしまう」「病原菌が増える」等があります。

これは同じ品目の野菜をたくさん密植させてしまったり、連作してしまうことが原因で起こりえます。

例えば、

キャベツと白菜などのモンシロチョウの幼虫アオムシをたくさん呼び寄せてしまう野菜をたくさん密植させてしまう

ナス科の連作障害が起きやすい野菜をたくさん密植させたり、連続で植え続けてしまうことにより、土壌中の微生物、栄養バランスが崩れ、野菜が弱り病気に対抗できない状態となる

等があげられます。

相性が悪い野菜の組み合わせと避けること、同じ品目の野菜を密植させすぎないこと、連作を避けることを心がけましょう。

ただ連作に関する参考として、計画的に輪作することにより、連作が可能になる場合があります。

例えば、

ナス科(春夏)→アブラナ科(秋冬)→ナス科・・・

です。

ナス科やアブラナ科は連作障害を起こしやすい野菜として知られています。

しかし、ナス科の後にアブラナ科、アブラナ科の後にナス科というように輪作してやると、土壌の栄養バランスや微生物のバランスが自然と整えられます。

つまり密植の相性だけでなく、輪作による相性の良し悪しもあることも覚えておきましょう。

連作について詳しく説明した記事がありますので、気になる方はチェックしてみてください。

まとめ

無肥料無農薬栽培では、自然の力を最大限活用しながら野菜を育てることが必須です。

自然の力で野菜にマイナス要素をもたらしてしまっては元も子もありません。

そうならないために、野菜の相性を知り、特に、野菜に大きな影響が出やすい「相性が悪い組み合わせ」をしっかり理解しておきましょう。

「悪い組み合わせ」さえ理解しておけば、あとはたくさんの種類の野菜を密植させたり、有益な雑草を残して、植物の多様性をどんどん増やしていきましょう。

そうすれば、きっと居心地のよい自然豊かな自分だけの圃場が出来上がっていくはずです。

ダイコンの花

また、今後もみなさんに有益な情報をお届けできるように努めてまいりますので、コメント、お気に入り登録、リンク等々よろしくお願いします。

ありがとうございました。

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