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ダイヤン
圃場に降りたったリーマン
こんにちは
自然農をベースに、自然に寄り添いながら、手間のかからないずぼら菜園を目指すダイヤンです。
サラリーマンしながら無農薬無肥料不耕起で野菜を育てています。
このブログでは、私の経験を下に
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に向けて、参考になるような情報の発信に努めてまいります。
質問等ありましたら、お答えできる範囲で返信させていただきますので、お気軽にお問合せ下さい。

もみ殻の力、、、畝間に「もみ殻」を敷いて土をフカフカに

こんにちは。

無肥料無農薬、不耕起栽培により自然に寄り添いながら手間のかからない家庭菜園を実践、研究中のダイヤンです。

畝間の通路、雨が降ると水がたまって、べちゃべちゃになってしまいますよね。

野菜の手入れをしようと圃場に入っても、畝間に水がたまっているのを見ると「今日はやめておこう」と思ってしまいがち、、、モチベーションに大きく関わります。

溜まった水がすぐに抜けない土の状態は、実は野菜にとってよくありません

畝間に水が溜まる理由は、水や空気の流れが滞ってしまっているからです。

ざっくりいうと土が固くなってしまっている状態です。

水が溜まってしまうくらい土が固くなっていると、土壌の酸素が足りず微生物が生きていけません。

微生物の働きが肝となる不耕起栽培では、畝間の土作りは非常に重要です。

しかし、作業するときには必ず歩いて踏み固めてしまうのが畝間です。

そう思ってあきらめている方、、、あきらめないでください。

実は、畝間の土は簡単にやわらかくすることができます。

それがタイトルにも書いてある、

畝間に「もみ殻」を敷く

という方法です。

 もみ殻をまくとなぜ土がやわらかくなるのか、、、それは

もみ殻がクッションの役割となり踏み固められない

もみ殻が土に入ることによって通気性がよくなる

からです。

私も畝の周りにもみ殻を敷いて3年が経ちましたが、野菜だけじゃなく畝周りにある緑肥の生育もよくなりました。

無肥料では難しいとされていた白菜やキャベツもよく育つようになりました。

畝間の土も徐々に色が濃くなってきて、明らかに育ってきているのがわかります。

そして何より、雨が降った後に作業をするのが本当に楽です。

この記事では、畝間に『もみ殻』を敷くことで得られるメリットや、もみ殻の敷き方や効果を上げる一工夫をお伝えします。

無肥料無農薬栽培ではない方にも参考になる内容だと思います。

最後まで読んでいただければ、もみ殻の力のすごさを理解してもらえるはずです。

みなさんの参考になれば幸いです。

大根に潜むテントウムシが今日も撮れました。12月中旬に差し掛かっているので前ほどの活発な動きはなくなりましたが、アブラムシを食べてくれています。
目次

畝間の通路をやわらかくすることで得られるメリット

【メリット1】 水はけがよくなり、土壌に空気の流れができる

畝間の通路をやわらかくすることで、畝全体の土の通気性がよくなり酸素が増え、微生物が住みやすい環境になります。

微生物が増え活発になれば、土壌のやわらかさを維持することができます。

水はけが改善されると、畝の周りに水が溜まって畝が酸素不足になり、土が更に固くなるという悪循環を防ぎます。

【メリット2】 野菜の根が張りやすくなる

野菜の中には畝の外側にまで根を張るものもあります。

畝間をやわらかく保つことで、そんな野菜が根を張りやすくなります。

野菜が根を深く、広く張ることにより、病気や乾燥等の環境変化につよくなり、収穫量もアップします。

【メリット3】 畝全体の保水力アップ

畝間の土がやわらくなれば、水分を保持する力が強くなります。

更に土の奥深くまで水が行き届きやすくなります。

また、毛細管現象が働きやすくなり、土の中の水気が足りないところへ自動的に供給される環境が構築されやすくなります。

それを通路にまで広げることによって、畝の土壌の水不足が起きにくくなります。

【メリット4】 微生物をストックできる

畝が崩れたりすると畝を立て直さなければなりませんが、その場合畝の中の微生物らはダメージを受けます。

しかし、畝の周りの土をやわらかくして微生物をストックしてけば、それらがすぐに新たな生態系を作ってくれて、畝の中の微生物が増えるまでの時間がかかりません。

  

木枠より左が芝生風雑草、右が畝です。もみ殻が足りていませんが、毎年少しずつ増やしてます。

 

畝間にもみ殻を敷くメリット・効果

 分解されにくいもみ殻を畝間や畝の周りに敷くとたくさんの効果が期待できます。

そもそも『もみ殻』や『米ぬか』とは    【こちらをクリック】

 

「もみ殻」や「米ぬか」はいずれも米からとれるものです。

収穫し乾燥させた後、「もみすり」という米の種の殻を取る作業をします。

その作業で出る米の殻が『もみ殻』です。

もみ殻をとると、その中に玄米の状態の米があり、それを精米した時に出る胚芽やぬか層の粉が『米ぬか』となります。

コイン精米機等で精米したことがある方はご存じかと思いますが、精米機から大量の粉が噴き出ているのが米ぬかです。

「もみ殻」は、種を鳥や虫から守るためにとても丈夫な作りになっていますが、その栄養はほとんどなく、成分はガラス等に含まれるようなケイ酸が約2割、炭水化物が約8割で構成されており、とても固く、分解されにくいのが特徴です。

「米ぬか」は、その中にあるぬか層と呼ばれる部分を取り除いたものであり、種はそのぬか層にあるビタミン等の栄養素をもらって成長しています。つまり米ぬかは、ビタミン、ミネラルを主として、野菜の三大栄養素と呼ばれる窒素、リン、カリウムがバランスよく含まれています。

もみ殻、米ぬかはどちらも圃場でよく使われており、元は同じ米の一部であっても、その特性は大きく異なり、使用する際もそれぞれに全く違った方法で使用されています。

畝間にもみ殻を敷く効果1つ目は、

もみ殻が物理的にクッションの役割を担ってくれる

ことです。

もみ殻がクッションの役割を果たし、畝間の土を直接踏まずにすむので、土が踏み固められることなく、フカフカの状態を維持できます。

固くて分解されにくいもみ殻だからこそ、長い期間土を保護してくれます

2つ目は、

敷いたもみ殻が徐々に畝間の土にすき込まれて土の通気性がよくなっていく

ことです。

もみ殻を土にすき込めば、通気性、水はけが改善され、根腐れ等の防止に役立ってくれます。

人が畝間を歩いたりすることにより、もみ殻が徐々に土にすき込まれていき、半自動的に畝間の通気性を改善してくれます。

3つ目は、

マルチの役割を担ってくれる

ことです。

マルチとしての役割を果たし、土への直射日光による劣化を防ぐこと雑草が生えにくくなること土に霜が降りること等による急激な温度変化を防ぐことができる等の効果があります。

雑草や野菜残渣を使用した草マルチは、その素材の状態、環境にもよりますが、長くても半年ほどで土に帰ってしまいます。

対して分解されにくいもみ殻の場合、早くても1年、通常2、3年は分解されずに残って、マルチとしての効果を長く持続してくれます。

4つ目は、

泥はねを防ぎ、病原菌の飛散を防いでくれる

ことです。

雨の日や土が湿った状態のときに畑に入れば泥が跳ねて大量の病原菌が飛散します。

その病原菌の飛散をもみ殻でマルチングすることによって防ぐことが可能です。

分解されにくいもみ殻の特性が生き、長期間にわたって泥はねを防止することができます。

理想はもっともみ殻を厚くする。かなりの量のもみ殻が必要になります。

もみ殻を敷く方法

畝間にもみ殻を3~5センチくらいの厚さでしくだけで、基本はOKです。

いきなり大量のもみ殻を用意できなければ、とりあえず薄くても良いと思います。

ただ、すでに踏み固めてしまった土の上にもみ殻を敷いても、もみ殻が土にすき込まれてづらいため、土が改善されるまで相当な時間がかかってしまいます。

改善を焦る必要は全くありませんが、どうせやるなら効果的に行いたいものです。

そこで私が行っている2つの方法をご紹介します。

1つは、もみ殻を敷き詰めた通路に、軽くスコップを入れてやる方法です。

耕してもよいのですが、雨が降ればまた固まってしまいますので、労力に見合いません。

ですので、耕したり、掘ったりするのではなく、スコップを土に差し込んで、2、3センチほど軽く土を浮かして、土壌に空気を入れてやります。

そうすると、隙間から空気ともみ殻が土壌に入っていきます。

空気が入り、もみ殻がはいって通気性がよくなり、土壌の微生物が活発化します。

この作業は微生物の活動や野菜の成長が収まっている冬にやると野菜への悪い影響も出づらいと思います。

2つ目は、畝と通路の境界あたりに溝を掘って、枯れ葉や枯れている枝等の有機物を埋めてやるという少し手間のかかる方法です。

溝を掘るのは15センチから20センチくらいの深さの小さな溝で、そこに夏野菜残渣ナスやピーマンの枝と落ち葉を仕込んでいきます。

枝は燃やして炭にしたものを使用することによって、微生物の住処になります。

枝の長さは適当ですが、溝に入るくらいの10~15センチ程度の長さで埋めていきます。

落ち葉や枯れ葉等があれば一緒に埋めていきます。

埋めた後にもみ殻を敷いて終了です。

小さな大と川をイメージします。

この作業を行うことにより、水と空気の大きな流れが生まれ淀みがなくなり、野菜を含め、色んな生物がすみやすい環境を作ることができます。

手間はかかりますが、土の改善は圧倒的に早くなります。

通路の土や畝での生育が見違えるようによくなっていくはずです。

木枠より左が雑草、右側が畝の通路。もみ殻が足りず、まだ20センチくらいの範囲でしかもみ殻を敷けていませんが、徐々に広げていきます。木枠は畝に雑草を侵入させないように置いています。緑肥と合わせてダブル防御です。

 

「もみ殻をまくと窒素飢餓になる」はほんと?

もみ殻をまくと、畝が窒素飢餓になると言われることがあります。

窒素飢餓とは、その名のとおり、土壌にある窒素分が不足してしまう現象です。

有機物を土に与えると、微生物が炭素を利用して増殖しようとします。

その際に一気に土壌中の窒素が微生物に取り込まれてしまい、一時的に土壌中の窒素が不足してしまうのです。

窒素は、野菜の三大栄養素の一つです、、、

窒素飢餓になる可能性があると言われるとすごく心配になるとは思います。

しかし、そもそも窒素飢餓というのは、もともと窒素不足の土壌に有機物を与えたり、窒素分が少なく炭素分が多い有機物を与えると起こりやすい現象です。

もみ殻にはケイ酸と呼ばれるガラスに含まれる成分が含まれており、固くて分解されにくい性質をもっています。

分解されにくいということは、微生物の餌になりにくく、急激に窒素が少なくなってしまう現象が起こりにくいということです。

しかも、私が紹介している方法は、「分解されにくいもみ殻」を土の中に意図的にすき込むのではなく、畝間の土の上に積んでいくという、より分解されにくい環境を作って使用するので、まず窒素飢餓を心配する必要はありません

畝間にもみ殻を敷き始めて3年たつ私の圃場では、窒素飢餓に陥った様子は一度もありません。

多くの窒素分を必要とする白菜やキャベツですらも、無肥料ですくすくと育っています。

今年も白菜やキャベツを植えましたが、窒素飢餓になっている様子はありませんでした。ちゃんと巻いています。

 

まとめ

今回は、もみ殻を使用して畝間の土をフカフカにする方法やそのメリット等について記事にさせていただきました。 

畝間の土壌改善は、圃場全体の生態系を構築するためにもとても重要です。

不耕起による畝間の土壌改善には、「もみ殻」を敷く方法が、もっとも簡単で効果的だと私は思います。

ぜひ試してみてください。

また、今後もみなさんに有益な情報をお届けできるように努めてまいりますので、コメント、お気に入り登録、リンク等々よろしくお願いします。

ありがとうございました。

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