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ダイヤン
圃場に降りたったリーマン
こんにちは
自然農をベースに、自然に寄り添いながら、手間のかからないずぼら菜園を目指すダイヤンです。
サラリーマンしながら無農薬無肥料不耕起で野菜を育てています。
このブログでは、私の経験を下に
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に向けて、参考になるような情報の発信に努めてまいります。
質問等ありましたら、お答えできる範囲で返信させていただきますので、お気軽にお問合せ下さい。

秋冬野菜の面倒を全て解決、バラマキ栽培!!

こんにちは

無肥料無農薬、不耕起栽培により、自然に寄り添い手間のかからない家庭菜園を実践、研究中のダイヤンです。

秋冬野菜の季節到来。

秋冬野菜は、防虫ネットの設置、寄せ土、タイミングを見て肥料を与える等、夏野菜に比べてとても手間がかかります。

手間をかけて植え付けた苗たちが、干ばつ、害虫被害等の影響で、一週間後には消滅してしまっていたということがよく起こります。

手間がかかる割に、収穫までの期間が長く、夏野菜に比べてコスパが悪いと思われる方も多く、「めんどくさい秋冬野菜なんてやめちゃえ」と考える人も少なくないはず。

しかし、秋冬野菜の栽培は絶対に怠ってはいけません。その理由があります。

家庭菜園の場合、同じ畝を使いまわして野菜を育てていると思います。

その場合、秋冬野菜をしっかりと栽培しないと、翌年の夏野菜に悪い影響が出てしまいます。

夏野菜の代表格となるトマト、ナス、ピーマン等のナス科の野菜。

これは、土壌害虫であるセンチュウを増殖させたり、土壌栄養素の偏りを引き起こします。

その問題を秋冬野菜が解決してくれるのです。

秋冬野菜が、土壌栄養素、土壌微生物のバランスを整えてくれます。

畝で秋冬野菜を栽培することによって、翌年の夏野菜の連作障害を防いでくれます。

土壌バランスを整えるために、秋冬野菜の栽培は怠ってはいけません。

ただ、秋冬野菜は手間がかかってしまう。

そんな悩み解決するために、手間のかからない方法で最低限の秋冬野菜を栽培する方法をご紹介します。

その方法が、

相性のよい品種の種をミックスさせたバラマキ栽培

です。

バラマキ栽培をすることによって、作業の効率化が図れることに加えて、植物の多様性による土壌バランスを整えてくれます。

更に、コンパニオンプランツによる害虫忌避効果が得られたり、上手くいかなかったとしても、それを一部に留めることができます。

これを実践すれば、秋冬野菜の面倒に困ることなく、来年の夏につながる持続可能な家庭菜園を実践していくことができるはずです。

ぜひ、実践してみてください。

目次

秋冬野菜が面倒なところ5選

バラマキ栽培をご紹介する前に、秋冬野菜を育てる課程で、面倒だと感じる面と、それらが、バラマキ栽培を実践することで解決できる理由等をまとめてみました。

種植えから収穫までの期間が長い

秋冬野菜は成長までに時間がかかります。

特に秋冬野菜を代表する白菜、キャベツ、ブロッコリー等は、9月ころから育苗し、10月に苗を植え付けてから、収穫は2、3、4月ころになります。

大きくなればどんどん収穫できる夏野菜と違って、秋冬野菜は一個収穫するまでに時間と手間ががかかります。

しかし、そもそもバラマキ栽培では、時間や手間がかかる野菜の種はおろしません。

いずれも直播が可能で、種を下した後、60から90日くらいで収穫可能な野菜ばかりです。

来年の夏野菜のために、とりあえず秋冬野菜を育てるのであれば、バラマキ栽培が適しています。

専門的な知識が必要

秋冬野菜で育てる野菜は多種多様となることから、その作業内容も多種多様となります。

つまり、たくさんの専門的な知識が必要なのです。

バラマキ栽培でも色んな品種の野菜の種を下します。

ただ、通常の育て方と違うのは、色んな種類の種をミックスさせておろすこと。

それによって得られるメリットは、

植物の多様性とコンパニオンプランツの最大活用

です。

それによって、天敵となる害虫が、目当てとしている野菜を見つけにくくしたり、近寄りづらくするなどの害虫忌避効果等の大きなメリットが得られます。

それによって、多種多様な品種の知識や作業をせず、ほぼほったらかしの状態でも、野菜が元気に育ってくれます。

害虫被害が多く、致命傷になりやすい

秋冬野菜を栽培する上で最も大変な作業が、害虫対策です。

特に苗の植え付け直後は、まだ暑い日が続くので、害虫が活発に活動しています。

そのため、植え付け直後の秋冬野菜がダメージを負いやすいのです。

自然農法のような無肥料無農薬で育てるために草マルチを用いますが、その草マルチに隠れている昆虫達が、植えたての葉物野菜たちにむしゃぶりつきます。

秋冬野菜のほとんどが葉物野菜ですが、葉物野菜は葉っぱを食べられてしまうと、致命傷になりかねないので、根気よく害虫対策を行っていかなければなりません。

これをバラマキ栽培で行うと、前述のような害虫忌避効果等を得られるだけでなく、色んな野菜がミックスされて植え付けられていることによって、仮に一部虫にやられたとしても、被害が全体に広がりにくくなるのです。

また、バラマキ栽培の場合、徐々に良い野菜だけを残して間引いていきます。

ですので、一部虫にやられたとしても、ほとんど問題がないのです。

栄養バランスが難しい

夏野菜に比べて、秋冬野菜は初心者向けの野菜が少ないと言われています。

その理由の一つに、野菜に与える肥料分を調整することが難しいことがあげられます。

特に無肥料無農薬栽培を始めたばかりの土が育っていない土壌だと、野菜への栄養の供給が上手くいかず、白菜、キャベツといった結球野菜が結球しないという現象がよく起こり得ます。

これもバラマキ栽培で使用する野菜の種は、直播ができる、結球しない野菜ばかりを育てるので、キャベツや白菜のように肥料を使うタイミングや量を調整する必要がありません。

秋冬野菜を育てるメリット

秋冬に育てる野菜には、スーパーで売られているものとは全く別物。

それを楽しむために秋冬野菜を育てている方が多いと思います。

ただ、冒頭でもご紹介したように、秋冬野菜を育てる最大のメリットは、

翌年の夏野菜をしっかりと育てるために土壌のバランスを整えること

にあると私は思います。

夏野菜の代表格であるナス科の野菜は、センチュウ等の特定の土壌害虫を増殖させてしまいます。

ナス科の連作に多いのは、ネコブセンチュウという害虫で、ナスやトマト等のナス科の野菜の根に寄生して、根にこぶを形成し、栄養や水分吸収が阻害されて、野菜の生育を悪化させます。

その他、根を腐らしてしまうネグサレセンチュウ等の害虫も増殖させてしまいます。

連絡障害は、センチュウ被害だけでなく、土壌の栄養バランスが崩れることによっても引き越します。

土壌の栄養バランスが崩れて、野菜が上手く育たず、青枯れ病等の病気になりやすくなるだけでなく、野菜が元気な状態を保つことができず、害虫被害に遭いやすくなります。

そうならないために、ナス科との輪作の相性がよい、秋冬野菜のアブラナ科を土壌で栽培し、土壌のバランスを整える必要があるのです。

また、秋冬野菜を育てるだけでなく、秋の間に寒さに強いイネ科の緑肥(えん麦等)やマリーゴールド、キンセンカ等を植えることによって、センチュウの増殖を防ぐことが可能です。

バラマキ栽培とは

バラマキ栽培とは、色んな種類の野菜の種をミックスさせて、畝に上からパラパラとまく方法です。

この方法は、多くの野菜やの栽培に適しており、初心者でも手軽に始めることができます。

種まきの基本は、筋まき、点まき等が推奨されています。

それはどこに何の種をまいたのかを分かりやすくしたり、間引きの効率化を図るためです。

ただ、同じ場所に同じ品種の野菜を植えてしまうと、その品種の害虫が集まりやすくなってしまったり、土壌の微生物の多様化が失われてしまったりします。

相性のよい色んな野菜をランダムにばらまいて、害虫対策や植物の多様化を図ることができ、結果健康で立派な野菜を育てることが可能なのです。

バラマキ栽培に適している品種

バラマキ栽培に適している品種は、

サニーレタス、水菜、ルッコラ、ケール、ビーツ、ホウレンソウ、スイスチャード、チコリ、ターサイ、小松菜、マスタード、シュンギク

等々の直植えできる野菜たちです。

この中でもメインに植えたいのがアブラナ科の

コマツナ、ケール、ターサイ、水菜、ルッコラ、マスタード

です。

そして、アブラナ科のコンパニオンプランツとして

サニーレタス、チコリ、シュンギク

等のキク科の野菜をミックスさせます。

アブラナ科とキク科は、お互いの害虫の忌避効果があります。

更に植物の多様化を図るために、

ほうれん草やビーツやスイスチャード

等の別科目の野菜も好みに合わせて、ミックスさせます。

根菜の

カブやラディッツ

等もミックスさせてもよいと思います。

これらをお椀にいれて畝にばらまいていきます。

バラマキ栽培の方法

バラマキ栽培の方法には色んな方法がありますが、私がいつも実践している作業効率を考えた方法をご紹介します。

雑草の上から種をばらまく

通常であれば、種をまく前に畝の上の雑草を取り除いて、土を耕し畝を整地してから種まきに入ります。

ただ、私は作業を効率化するために、まず雑草の上からミックスさせた種をバラマキます。

そうすることよって、通常

雑草の除去 → 種のバラマキ → 土を被せる → 鎮圧

の工程が必要なところ、

バラマキ → 雑草を除去する作業によって勝手に種が土になじむ → 鎮圧

と作業を大幅に効率化させることができ、しっかりと種を土になじませることができます。

種をばらまく際の注意点として、

バラまきすぎに注意

できるだけ均一にまく

です。

バラまきすぎると、後で行う間引きの作業が大変になります。

種が余っていて、全部消費したいからといって、まきすぎには注意してください。

区画を三等分して、

多めにまいた区画、普通にまいた区画、少なめにまいた区画

を作って、来年以降のバラマキ栽培の参考にしてみましょう。

雑草の除去

草マルチでお馴染み、雑草の成長点を狙って鎌でカットしていきます。

鎌の刃が、若干土の表面に入れるようにして雑草をカットすることによって、

 成長点を確実にカットできる

 土を軽く耕すことができる

 種を土になじませることができる

というメリットがあります。

除去した雑草は草マルチとして利用しますが、葉物野菜の発芽には光が必要なものが多いので、普段よりも草マルチを若干薄めに仕立てます。

この時に草マルチとして利用する雑草はイネ科がオススメです。

広葉雑草だと完全に光をシャットダウンしてしまう可能性があるからです。

鎮圧

雑草を除去した後は、しっかりと土を鎮圧します。

この作業が最も大切です。

粘土質の土の場合、平手でパンパンと叩くようにして土を鎮圧します。

水はけがよい火山灰土等の場合は、足で踏みつけてしっかりと鎮圧しましょう。

鎮圧する理由は、土を保湿するためです。

土がフカフカの状態だと、土がすぐに乾燥してしまうので、野菜が発芽したとしても、すぐに水切れを起こしてしまい枯れてしまいます。

大切なことなので、もう一度、、、、種をまいた後の土の鎮圧は、野菜をしっかりと育てるために最も重要な作業です。

必要に応じて水やりを

野菜を発芽させるためには、水と光が必要です。

しばらく雨が降らなかったり、土が乾燥しすぎている場合は、種をまいた後に水やりをしましょう。

それからは極力水やりをしない方が野菜は立派に育ちますが、秋冬野菜の植え付け時期は、まだまだ残暑が続きます。

残暑と干ばつで、発芽した野菜が枯れることがあります。

なので、種を下したときの鎮圧と程よい草マルチが重要になるのです。

どうしても水やりが必要となることもありますが、それが、野菜をもやしにしてしまう可能性があるので、野菜の状態を十分に観察して必要に応じて水やりをしましょう。

今年、私は10日雨が降らない日が続いたときに、ストチュー水で一度水やりをしました。

葉物野菜へのストチュー水はとても有効です。

別記事で紹介していますので、参考に

まとめ

バラマキ栽培は、すじまきなどの他の方法と比べて、より広い面積に対して効率的に種をまくことができます。

日本の農業では一般的ではなく、主にアメリカなど広大な面積での栽培に用いられている方法ですが、家庭菜園や小規模な栽培でも手軽に行える方法です。

防虫ネット等の面倒な作業をなくして、作業の効率化を図りながら、翌年の夏野菜につながる持続可能な土壌を育てていくためにも適している方法だと言えます。

ぜひ、実践してみてください。

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