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ダイヤン
圃場に降りたったリーマン
こんにちは
自然農をベースに、自然に寄り添いながら、手間のかからないずぼら菜園を目指すダイヤンです。
サラリーマンしながら無農薬無肥料不耕起で野菜を育てています。
このブログでは、私の経験を下に
   家庭菜園を始めようとする方
   家庭菜園を維持することが大変だと感じている方
   家庭菜園に時間を費やす余裕がない方
に向けて、参考になるような情報の発信に努めてまいります。
質問等ありましたら、お答えできる範囲で返信させていただきますので、お気軽にお問合せ下さい。

【不耕起栽培】1回かぎりの畝立て方法

こんにちは

無肥料無農薬、不耕栽培により自然に寄り添い手間のかからない家庭菜園を実践、研究中のダイヤンです。

家庭菜園を地植えで始める際に一番最初に行うのが「畝立て」です。

私がオススメしている不耕起栽培では、畝立ては最初の一度きりです。

その最初の畝立てを適当にしてしまうと、

  • 野菜の根っこが育ちにくくなる
  • 土が乾燥しやすくなる
  • 雨風に土が流されてしまったり、飛ばされてしまったりして崩れてしまう

環境になってしまいます。

なので

最初の畝づくりは非常に大切

です。

今回は不耕起栽培のメリットや効果、畝立ての方法についてわかりやすく解説します。

「畝立てが非常に大切」というだけで、やり方さえわかれば難しいことはないので、初心者の方も安心してください。

この記事を読んでいただければ、一通りの畝立て作業がわかります。

これから家庭菜園を始めようとする方の参考になれば幸いです。

目次

不耕起栽培のメリット

不耕起栽培のメリットについて少し触れておきます。

そのメリットは大きく分けて3点、

  • 微生物や菌が土壌の環境を維持してくれる
  • 労力と時間の削減
  • 土壌の栄養バランスが半自動的に維持される

です。

微生物等の生き物が環境を維持してくれる

一つ目のメリット「微生物等の生き物が環境を維持してくれる」。

土壌の中には野菜と共生する微生物や菌が生きています。

この生き物たちが、野菜に栄養を与えてくれたり、有機物を分解して土の養分を作ってくれたりしてくれています。

土を耕してしまえば、微生物や菌が土壌の中で築き上げた生態系が一旦リセットされてしまいます。

化学肥料や農薬を頼りに野菜を育てている方法であれば耕しても問題ありませんが、無肥料無農薬で行う自然農では微生物や菌の働きが命であり、今後野菜の生育を持続させていくためには「不耕起」が必須です。

微生物や菌が有機物を分解するときに分泌する液が、土の小さな粒子同士が固まって団粒構造が構成されます。

その団粒構造により、土と土の間に隙間が生まれて、空気と水の通り道が出き、土は耕さなくてもフカフカの状態を維持することができます。

労力・時間の削減

2つ目のメリット「労力・時間の削減」。

土を耕し畝を立てる作業はとても大変です。

特に粘土質の土はカチカチの状態となっているため大変です。

耕してフカフカの状態にしたとしても、肥料や農薬により劣化した土は、雨が降ればすぐにカチカチの状態に戻ってしまいます。

これは土が小さな粒であるため、雨水と一緒に砂状の土が、粒子の間の空間に入っていき埋めてしまうからです。

微生物や菌は、小さな粒の状態の土を団粒構造化し、フカフカの状態を維持しながら、保肥力、保水力がある上質な土育ててくれるのです。

しかし、化学肥料を使用すると、野菜はその肥料の養分だけを頼ってしまい、本来野菜に養分を与えてくれる微生物と共生する必要がなくなってしまうため、微生物が減少してしまいます。

農薬を使用すると微生物だけでなく色んな生き物が死んでしまいます。

土を耕してしまうと、微生物や菌が構築した生態系が崩れてしまいます。

農家さんのように大量に野菜を生産する場合は、トラクターで一気に耕して大量の肥料を投入しなければ、生産量が維持できません。

しかし、私達が行うようなこじんまりとした家庭菜園では、無肥料無農薬、不耕起栽培で行う方が圧倒的に労力、時間のコストパフォーマンスを維持することができます。

それが、私が不耕起栽培をオススメする理由の一つです。

バランスの良い養分が半自動的に供給される

通常、畑で野菜を育てようとすると、土壌の栄養バランスを計算しながら、肥料、石灰等の投入量を考えなくてはなりません。

しかし、不耕起で行う無肥料無農薬栽培の場合、栄養のバランス調整は微生物や菌等が自然の力で行ってくれるので、私達が栄養バランスを考える手間は不要です。

不耕起栽培の場合、畑の栄養分となるのは、

草マルチにしている雑草や残渣等の植物性有機物

です。

これらが微生物や菌によって分解され、野菜の栄養分となります。

植物性有機物が分解された栄養素なので、その栄養バランスが野菜と相性が良く、野菜の三大栄養素である、窒素、リン酸、カリウムの内、窒素とカリウムが程よく供給されます。

自然ではあまり補給することができない貴重な栄養素「リン」は、ナスやピーマン、トマト等の果菜類の野菜に必要となります。

草マルチだけでは「リン」を補給することができませんが、そこで活躍してくれるのが、微生物の大好物である「米ぬか」若しくは「米のとぎ汁」です。

米ぬかを畝にまくことにより、野菜に必要なリンが補給できます。

また、リンの補給だけでなく、微生物の量を増やして有機物の分解を促進することができる非常に優れた資材です。

耕作放棄地等の雑草が生い茂った場所での畝立て方法

耕作放棄地等の雑草が生い茂った場所での畝立て方法についてご紹介します。

作業の手順は

  1. 草刈り(草刈り機で地際から刈る)
  2. 根切り
  3. 畝の形を決めて、通路にする部分から畝にする部分に土を盛る
  4. 畝立て、土をしっかり押さえる
  5. 刈った草で草マルチ

となります。

ひとつづつ解説していきます。

STEP
草刈り

まずは畝にするところを大まかに草刈りをします。

草刈りは、草刈り機で作業をした方が圧倒的に楽です。

小さい面積であれば、のこぎり鎌でも可能かもしれません。

ただ、耕作放棄地のようなそれなりに広い場所で家庭菜園をする場合は、雑草がよく生える夏場は草刈りが大変なので、草刈り機を一台持っておいた方がよいと思います。

私が使用している草刈り機のリンクを張っておきますので参考にしてください。

 

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刈り方はできるだけ地際から刈っていきます。

少し土を削るくらいの感覚です。

そうすることによって雑草の成長点を刈ることができ、刈られた雑草が再生できなくなります。

刈った雑草は、後で草マルチとして使用するので、一旦邪魔にならないところに置いておきましょう。

STEP
根切り

通常であれば、草刈りをした後、土を積み上げて終わりです。

私の場合、土を積み上げる前にひと手間を加えてやります。

それが「根切り」という作業です。

土を積み上げる前の引き締まった土に穴をあけてやるというイメージです。

この作業をすることによって、土の中に酸素が入りやすくなったり、水はけがよくなったりする効果があり、野菜が育ちやすい環境を作ることができます。

草刈りをした後には、雑草の根っこが土壌に残っています。

その根っこを鎌やスコップでザクザクと切ってあげます。

スコップを入れて少し土を浮かせてあげるイメージでテコ入れしてあげれば、土に空気が入りやすくなります。

畝の下の方の土に空気が入りやすくなることによって、これから育てる野菜が深く根を伸ばしやすくなり、微生物も土深くまで生息しやすくなります。

STEP
畝の形を決めて、通路にする部分から畝にする部分に土を盛る

畝は

やりやすさ、見栄えの良さ

に気を付けて、理想の形を作っていきましょう。

一般的に畝幅は90㎝~100㎝くらいが適していると言われていますが、自宅の庭に作るものですから、見栄えは気にして、居心地のよい空間を作っていきましょう。

畝の形を決めたら、ヒモか何かで目印をしておいた方がきれいに畝立てが出来ると思います。

畝立ては基本一度きりなので、最初にきれいな形の畝を作りましょう。ここを適当にしてしまうとあとで後悔してしまいます。(私は後悔しました。)

畝の形を決めたら、通路側の土を畝側に盛っていきましょう。

畝側に土を積み上げたら、腐葉土や牛糞等の堆肥やもみ殻燻炭等を投入してあげましょう。

こうすることによって、微生物が増殖しやすい環境を作ることができます。

有機肥料とはいえ、極力無肥料で行いたいところですが、最初の痩せた土から無肥料で行えば、よい土にするまでにかなりの時間がかかってしまいます。

最初の畝立て時は腐葉土等の堆肥を使用することによって、より早く野菜が育ちやすい環境にもっていくことができるのでオススメです。

STEP
畝立て、土をしっかり押さえる

堆肥を投入して耕したら、次は畝立てです。

畝の高さは、砂土で水はけが良い場合は15~20センチくらい、粘土質で水はけが悪い場合は20~30センチくらいの高畝が適しています。

畝の形に盛っただけでは、土がフカフカすぎて雨や風に流され、崩れてしまいます。

毎年畝を耕して畝立てするのであれば問題ありませんが、最初の一度しか畝立てをしない不耕起栽培では、一度崩れると面倒です。

その対策として

土をしっかり鎮圧してやる(土マルチ)

ことが重要です。

例えば、テーブル拭きを絞って放置しておくと、ずっと湿った状態で乾かないのと同じように土もちゃんと鎮圧してやると、保水性がよくなります。

これをしないと、畝が乾きすぎたり、崩れてしまったりと、良い環境が長く続きません。

鎮圧といっても、土をカチカチの固さになるまで押さえるのではなく、表面を押さえて自然の固さにしてあげるといったイメージです。

表面を押さえてあげると、表面は適度にしっかりしていて、中はしっとりとした環境をつくることができます。

空気の層、水の層、生き物の層が保たれ、風や雨で流されることなく、野菜の根っこが張りやすい環境が構築されます。

STEP
草マルチ

最後に刈った草を畝の上に敷いてやりましょう。

「すき込む」のでは、「畝の上に敷く」です。

雑草を土にすき込んでしまうと、分解は早まりますが、発酵したり腐敗したりして、育てる野菜の障害になってしまう可能性があります。

畝の上に敷いてやることにより、直射日光による土の劣化を防ぎ、土を保湿してくれます。

更には土を肥やしてくれるミミズが集まってきたり、カエル、クモ、テントウムシの益虫の隠れ家、エサの狩場、越冬する場所になったりします。

草マルチについて詳しく紹介した記事を参考にしてください。⇩

敷く草がない場合は、雑草が生えてきたときに随時敷いてあげましょう。

よっぽど雑草が生えなければ緑肥を使用することをオススメします。

緑肥に関する詳細記事も参考にしてみてください。

『レイズドベット』

元々畑だった場所等であれば、その土を利用すればよいのですが、土がない自宅の庭で家庭菜園を始める場合はそうはいきません。

一から土を用意すると大量の土が必要になります。

そんな場合は「レイズドベット」という方法をオススメします。

木枠やレンガ等で枠を作り、その中に土を入れて野菜を育てるという方法です。

少し大きめな花壇で野菜を作るというイメージです。

お世話をするスペースが狭いので初心者にはオススメです。

通販でレイズドベット用の資材が販売されていますので、参考にリンクを張り付けておきます。

真砂土で畑は可能?

耕作放棄地のような、しばらく放置されていた畑の土であれば、土が痩せているとは言え、最初の畝立ての段階で腐葉土、牛糞等の堆肥をすきこんで、土壌内の微生物を増やしてあげれば、野菜を育てる土に戻すことは比較的容易なはずです。

厄介なのは、真砂土等の学校のグランドのようなカチカチの土の場所で畑をする場合、、、

真砂土で野菜を育てることはできなくはないですが、正直全くオススメしません。

保水性、保肥力がない砂質の土を野菜の育つ土にしようとすると、大量の堆肥等の資材が必要になります。

そして、まともな土にするには何年もかかってしまいます。

費用がかさむばかりで、納得のいく野菜が育たないので、モチベーションにも関わります。

私も家庭菜園を始めた場所が真砂土でした。

真砂土から野菜から作れないか色々と調べましたが、どの情報もじゃがいも等の痩せている土でも育つ野菜はなんとか収穫できても、その他の野菜が全く育たず、堆肥等の余計な費用ばかりがかさんでしまっている人がほとんどでした。

そんな中、たまたま知人から畑の土をいただけるということになり、その土を自宅の真砂土の上に積み上げて畝を作りました。

その土はホームセンターで購入した土だったそうです。

一年目から全く問題なく、野菜が育ちました。(土を運ぶのに大変でしたが、、、)

手っ取り早くホームセンターや通販で培養土を購入し、最初はレイズドベットを作って始めてみることをオススメします。

【参考】真砂土の上に土を積んで作った私の畝立て方法

私が自宅で作った真砂土の上に畑の土を積み上げて作った畝づくりについて紹介します。

土を積み上げる前に、畝を積み上げる場所の真砂土にスコップを入れてやります。

そうすることによって、カチカチの真砂土に空気が入っていきます。

畝として積み上げる土に

枯れ草、若しくは市販の腐葉土、米ぬか、炭等の有機物

をすき込んでやり、木酢液10倍~50倍希釈したものをかけ、その上に培養土を積むという作業を加えてやることにより、畝の中の微生物を一気に増やすことができます。

枯れ草がなければ、刈ったばかりの雑草でもいいのですが、刈ったばかりの草は、分解に時間がかかることと、分解する際にカビやガスが発生し、そこに育てている野菜の根が到達すると障害がでてしまうことがあるので注意が必要です。

一般的な長方形の畝を作る場合は90センチから1メートルくらいの幅が使いやすいと思います。

長方形じゃなくても、自宅の庭の雰囲気に合わせて、丸い形にしたり、曲がった形、ドーナツ型にしてもよいでしょう。

事前にご自分の庭をどんな空間にしたいかをイメージして理想の形の畝をつくりましょう。

培養土の下は真砂土なので、出来れば畝の高さは、20~30センチくらいの高畝にすることをオススメします。

最後に雑草を畝の上に敷いて草マルチをして完成です。

その後、育てやすい野菜を育てながら、気が向いたときに、畝の脇に水と空気の流れを作っていく作業を行います。

その作業が、

  • 畝の直近の真砂土になっている部分をスコップで掘って溝を作る
  • そこへ炭と枯れ草や枝を放り込む
  • 軽く米ぬかを振りかけて土を戻すかもみ殻を入れる

です。

見づらいですが、もみ殻投入前に、15センチ程度の溝を掘って、枯れ葉等を投入しています。

そうすることによって、空気と水の流れが出来て畝だけでなく畝の周りも健康的で元気な微生物が育ってくれます。 

畝の周りにもみ殻を投入する方法等について別記事で詳しく解説していますので、興味があれば参考にしてください。

貸し農園を活用する

家庭菜園を始めてみたいけど、そのスペースがないという方には、貸し農園をオススメします。

費用はかかりますが、良くない環境の中で無理に畑を作ってしまうよりはよっぽど良いと思います。

試しに家庭菜園を始めてみたいという人向けに、よくプランター栽培がオススメされています。

私もプランター栽培はお手頃な費用で始めることができるので悪いとは思いません。

ただ、プランター栽培は毎回土を入れ替えたりと意外と作業と費用がかかってしまいます。

野菜作りの魅力や楽しさを感じていただくには、地植えじゃないとわからない部分がたくさんあります。

家庭菜園を始めたいと考えておられる方には、ぜひ畑に出て野菜を育てていただきたいと私は思います。

最近では農家のサポートを受けられるサービスを提供している貸し農園もあります。

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下にリンクを貼り付けておきますので、興味がある方は参考にしてみてください。

 

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ありがとうございました。

 

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