こんにちは
自然農をベースに、自然に寄り添った手間のかからない家庭際菜園を目指すダイヤンです。
今年の夏野菜は、ナス1本、ピーマン2本、トマト3本(こぼれ種で勝手に育ったものの含めて)、、、4人家族では充分な量を収穫できました。
そして、本日(11/23)、とうとうナスとピーマンを片付け、残渣を畝に返しました。
今回は、私なりに簡単にできる残渣処理の方法をお伝えします。
余すことなく、しっかり土づくりに貢献してもらいます。
みなさんの参考になれば幸いです。
使う道具はのこぎり鎌と剪定ばさみ
使用する道具は、
剪定ばさみとのこぎり鎌
です。
ナスやピーマンの根本はかなり太くなっているので、のこぎり鎌で刈り切れない場合はのこぎりを使いましょう。
剪定ばさみは、太い枝でもがつがつ切っていけるものを使うと楽です。
道具以外にも、米ぬかがあれば残渣の分解がより早くなるのでGoodです。
それでは、順に説明します。
根本で切って根を残す
前回記事「のこぎり鎌の使用方法」でもお話させてもらいましたが、野菜の根は残しましょう。
根には野菜と共生している微生物が住み着いています。
その微生物がよりどころをなくしてしまわないように根を残します。
根と一緒に微生物を残し、土の中でゆっくりと新たな生態系を築いていってもらいます。
根っこはいずれ分解されて土を肥し、空気と水の通り道を形成します。
根は土づくりにとって重要な役割を担っているのです。
切る場所は雑草を刈るときと同じように土の表面を若干削るくらいの位置を刈っていきます。
のこぎり鎌でごりごり削っていきますが、難しい場合、ノコギリをつかっちゃいましょう。
太い幹は分解されずらいので分ける
刈り取った野菜は、すぐ分解できそうなものと、分解に時間がかかりそうなものとに分けています。
面倒な場合は全部畝に帰してやっても問題はありませんが、長期間分解されないものがあると、次に野菜を植える際に邪魔になったりして面倒なので注意してください。
ナスの場合は、幹の色がはっきりしているので、分解されやすいかどうかの見極めが簡単です。
黒色の枝 ⇒ やわらかく分解されやすい
緑の枝 ⇒ 分解されづらい
茶色の枝 ⇒ かなり分解されづらい
黒色の場合は、10センチから20センチくらいの間隔でざっと切りましょう。
束にしてのこぎり鎌で一気に刈ると手っ取り早いです。
緑色の場合は、太さにもよりますが、長くして残すと分解が遅れるので、極力細切れに切っていきましょう。
今回、2、3センチ程度の間隔で刻みました。
このときに剪定ばさみを使うと早いです。
茶色の幹は、燃やして炭にします。
ただし、刈った直後は水分が含み燃やしずらいので、一旦邪魔にならない場所に放置して数週間かけて乾燥させると燃やしやすいです。
炭は中に空洞ができやすくなるので、土の中に入れると、微生物の格好の住処となります。
畝の上に野菜を敷き詰めて堆肥に
今回の残渣は、畝の上に敷くくらい量しかありませんが、せっかくなので簡易的に堆肥にする方法でやっていきます。
ナスとピーマンが植わっていた場所は、冬野菜を植える予定がないので、この場所の畝の上で堆肥にしていこうと思います。
まず、上に敷いた草マルチを避けて、土の表面を出します。
草マルチを避けることによって、残渣が土に触れ、微生物が残渣に寄り添いやすくなって分解を早めます。
草マルチを避けたときに、邪魔な雑草が生えていた場合は処理してもよいと思いますが、この時期生えてくる冬雑草は、勢いが弱く、アレロパシーをほとんど出さない野菜と共生しやすい雑草が多いので残しておきましょう。
次に、残渣⇒米ぬか⇒残渣⇒米ぬかという風に、ミルフィーユ状に畝の上に積んでいきます。
残渣を積み終えれば、軽く手で揺らして、米ぬかを全体に行き届かせます。
そして、のこぎり鎌でざっと残渣全体を削ってやりましょう。
残渣にダメージを与えてやることで分解が早まります。
その後、手で残渣を抑えて圧力を加えます。
残渣がふかふかの状態だと、すぐに乾燥しすぎてしまい分解が遅れます。
逆につぶし過ぎると、空気が入らなくなったり、水はけが悪くなることでちゃんと分解されずに腐敗してしまう可能性がありますし、せっかくフカフカにした畝をつぶしてしまうことにもなるので注意です。
あまり米ぬかをまきすぎると土への栄養が偏ってしまったり、栄養がありすぎて次に植える野菜にアブラムシ等が湧きやすくなるので注意が必要です。
上の画像はちょっとまきすぎです。
ナスの他に今回はピーマンと収穫後の大根の葉や白菜の残渣を一緒に堆肥にしました。
ピーマンはナスよりも幹の密度が少ないので、根本さえ切ってしまえば、手でパキパキと折ることが可能、仕分けが簡単です。
太くておれない部分は分解が遅いので、ナスの茶色の幹と一緒にしばらく乾燥させた後に燃やして炭にしてしまいましょう。
注意しないといけないのが、白菜の残渣、、、
水分が豊富なので腐敗しやすいです。
特に育てている野菜の直近で草マルチにする場合は、カビ等の菌がうつらないように注意しましょう。
堆肥にしたり、直近に野菜がない場合は、多少腐敗しても問題ありません。
その腐敗に集まる菌をエサに良い菌たちが集まって菌糸を構成し、残渣をよい形で分解してくれます。
ただ、最初は見た目やにおいが良くないので、気になる方はできるだけ細かく切断して、ある程度乾燥させた状態で積んでもよいかもしれません。
私はずぼらなので、細かく刻んだだけで、乾燥させずにナス等の残渣と一緒に積み上げました。
米ぬかを多めにまきましたので微生物が頑張って分解してくれることでしょう。
微生物が分解を始めるには多少の水分も必要なので、ちょうどうまくかみ合ってくれるかもしれません。
すべて残渣を敷いた後は、土をかぶせると分解がかなり早まります。
残渣と一緒に腐葉土等を混ぜると、微生物の増殖を手助けしてくれます。
今回はずぼらがテーマなので、土は被せず、腐葉土も入れ込まず、最初に避けていた草マルチをかぶせて終了、、、
草マルチを上にまぶすと、残渣が目立たないのでオススメです。
最後に木酢液
自宅にあれば、300倍くらいに希釈した木酢液か竹酢液をかけてあげると良いです。
木酢液は微生物の餌となる成分が含まれています。
また、病原菌等を減らしてくれる効果や消臭効果があるのでオススメです。
木酢液は激安のものが販売されていますが、製造工程が省略されていたりするので、それなりの値段がするものを調達した方が私は良いと思います。
野菜を除いた後の畝の処理
突然ナスやピーマンがなくなった畝には光が入り、一気に環境がかわります。
微生物のほとんどは光が苦手です。
私の場合、草マルチを厚く敷いているので気にする必要はありませんが、念のためさらに厚厚めに草を敷きました。
11月にもなると雑草不足になり、草マルチにする素材がありません。
そんなときに活躍するのが緑肥です。
私の畑には、9月ころにまいたえん麦等が旺盛に生えていたので、それを夏野菜を除いた畝に敷き詰めました。
緑肥、、、本当に心強いです。
時間があるときに状況確認
完成した後も、一か月に一回くらいの頻度で、問題なく分解が進行しているか確認しましょう。
残渣の積み上げ方が良かったとしても、長期間たつと、残渣が沈んで、空気が中に入らなくなり、腐敗が進み、ヘドロのような臭いを放つようになる場合があります。
そうなってしまうと使用していない場所に移して、土の中に埋め込んだりと処理が面倒です。
梅雨時期であったり、よっぽど風通りや日当たりの悪い場所でない限り、そうはならないので神経質になる必要はありませんが、家庭菜園をしている方であれば、少なくても1か月に1回は畑に入ると思いますので、その時に確認してあげてください。
少しヘドロっぽくなってきているなと思ったら、少しかき混ぜて空気を入れてあげましょう。
カビは正常に分解が進んでいる証拠で問題ありません。
今日は、以上です。
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