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ダイヤン
圃場に降りたったリーマン
こんにちは
自然農をベースに、自然に寄り添いながら、手間のかからないずぼら菜園を目指すダイヤンです。
サラリーマンしながら無農薬無肥料不耕起で野菜を育てています。
このブログでは、私の経験を下に
   家庭菜園を始めようとする方
   家庭菜園を維持することが大変だと感じている方
   家庭菜園に時間を費やす余裕がない方
に向けて、参考になるような情報の発信に努めてまいります。
質問等ありましたら、お答えできる範囲で返信させていただきますので、お気軽にお問合せ下さい。

果樹、樹木の自然の力!!家庭菜園に与える影響、効果や植え付け方法

こんにちは

無肥料無農薬、不耕起栽培により自然に寄り添い手間のかからない家庭菜園を実践、研究中のダイヤンです。

今回は、果樹、樹木がもつ自然の力が与える家庭菜園への影響、効果というテーマでお話します。

家庭菜園では限られたスペースで、できるだけ多くの野菜が作れるように、畝の位置や大きさを考えると思います。

そこへ果樹や樹木のスペースを作ることによって、野菜だけでなく、作業を行う人にも良い効果を与えてくれます。

圃場に樹木を植え付けると

生き物の多様性が増す

圃場に有機物を補給できる

受粉を助けてくれる

空気の流れができる

景観が良くなる

人が休める空間を作れる

等、私達が作る野菜だけでなく、お世話をする私達にもよい影響を与えてくれます。

この記事では、果樹や樹木を植えるメリットや効果、果樹樹木の植え付け方法についてご紹介します。

3月に入り、常緑樹の植え付け時期になりますので、実演写真を貼り付けながら説明していきます。

みなさんの参考になれば幸いです。

目次

果樹や樹木を活用するメリット

果樹を植え付けるにはそれなりのスペースが必要ではありますが、限られたスペースで1本でも2本でも果樹や樹木を植え付けることを私はオススメします。

前述したように、果樹等を植え付けると

植物の多様性が増す

受粉を助けてくれる

圃場に有機物を補給できる

空気の流れができる

景観が良くなる

人が休める空間が生まれる

等々、さまざまなメリットが生まれます。

順に説明していきます。

植物の多様性が増す

自然の力を活用する野菜作りでは、植物の多様性が重要です。

圃場内の植物の種類が少なくなると、集まってくる虫や、土壌の栄養素や菌や微生物が偏りバランスの悪い環境に陥ってしまいます。

環境のバランスが悪くなると、育てている野菜が連作障害を起こしやすくなったり、病害虫の被害にあいやすくなってしまいます。

それを防ぐために、相性の良い野菜を密植するコンパニオンプランツを活用したり、緑肥植物を活用したりします。

樹木を植えると、緑肥植物を植えた時と同じような効果が期待できますし、野菜だけでは集まることのない昆虫や鳥たちを呼び寄せることができます。

その糞や死骸等が有機物として分解され、土の栄養素、改良剤となります。

また、害虫の敵もたくさん呼び寄せ、野菜への害虫被害を軽減してくれます。

緑肥や雑草だけでは賄うことができない、生き物、環境の多様性を生み出してくれるのです。

樹木や果樹を植え付けることによって、より自然の力を活かした野菜作りが可能です。

受粉を助けてくれる虫を呼び寄せてくれる

ほとんどの樹木、特に果樹は、花が咲きます。

その花のみつを求めて、ハチや蝶などの昆虫を呼び寄せてくれます。

昆虫を集めると、キュウリやゴーヤのような受粉が必要な果菜類の受粉の手助けをしてくれ、単純に野菜の収量を増やしてくれます。

圃場に有機物を補給できる

圃場に植える植物は、栗、梅、ビワ等の落葉樹をオススメします。

落葉樹は、寒くなると葉っぱを落とし、圃場に天然の有機物を補給してくれます。

落ち葉が自然と分解されて土に帰り、土の団粒構造を促しながら、養分を補給してくれます。

また、日差しが強く、野菜にとっても暑さが厳しくなる夏は、葉っぱが生い茂った樹木の近くに日陰を作り野菜を暑さから守ってくれ、土を温めるためにしっかりとした日差しが必要になる寒い冬には、日光を遮る葉っぱを落とすので、日差しを通ししっかりと地温を上げてくれます。

果樹であれば季節にあった果物を収穫することができます。

果樹ができることによって、小鳥等の生き物が集うようになり、害虫を処理してくれたり、糞等の有機物を落としてくれる等、圃場にとって様々な良い影響を与えてくれます。

空気の流れができる

果樹や樹木を植えることによって、日光が直接地面に当たらないスペースができます。

日光が当たらない場所は、地温の上昇を抑えて、周囲を涼しくしてくれます。

また、樹木の葉っぱが水分を蒸発することでも周囲を涼しくしてくれます。

更に圃場に大きな温度差が生まれ、これが下から上へと空気の流れ、上昇気流を生み出します。

外部から吹き込んでくる風に対して、樹木等の配置を工夫することで、外周で吹いている風を圃場内に招き入れたり、逆に強すぎる風を樹木の枝葉で攪拌し、直接吹き込んでくるのをやわらげたりすることもできます。

つまり、樹木をうまく活用することで、無風多湿状態から空気の流れを生み、過湿状態による野菜の病害虫被害を防いだりしてくれたり、台風等の強風から野菜を守ることができるのです。

景観が良くなる

圃場の景観について考えたことがあるでしょうか。

私は家庭菜園を始めた当初、野菜を効率的に育てることやできるだけ多くの野菜を栽培することだけを考えていました。

しかし、野菜作りを続けていると、野菜を作る場所は、作業をする人にとって心地よい空間にすることがとても大事であることに気づきました。

子供が走り回って遊んたり、見ていても飽きない景観にして、そこにいるだけで癒されるような場所にすることが、家庭菜園には必要だと感じました。

景観をよくする方法の一つが、果樹や樹木を植えることです。

野菜に比べて高さがある果樹や樹木を植えることによって、景観のバランスが整えられます。

一部、日陰ができることによって、そこに生えてくる雑草の種類も変わってきます。

果樹や樹木のほとんどは、花を咲かします。

その花が、景観を彩ってくれます。

景観がよくなり、居心地がよい空間を作ることによって、野菜作りへのモチベーション維持にもよい効果をもたらしてくれるはずです。

人が休める空間が生まれる

畑に休める場所があることは、作業のモチベーションを高めたり、長く圃場にいるためには本当に大切なことです。

植え付けた樹木がある程度大きくなれば、木陰を作ってくれるので、そこで一休みすることができます。

それは人に限らず、虫や鳥、植物を含めた生き物や環境に重要な役割を担っていると私は思います。

効果的な樹木の植え方と位置関係

樹木を植える最大のデメリットは、日光が必要なときに日陰を作ってしまい、一度植えてしまうとコントロールが難しいことです。

冬場でも葉っぱを落とさない常緑樹は特に位置取りに注意が必要です。

日光を遮らない、畝の北側に植えるのであれば、ほぼ問題ありませんが、南側に植える場合は、位置と品種と樹形に注意する必要があります。

圃場の状況から、どうしても常緑樹を南側にしか植えられない場合は、しっかり剪定をしてあげて、樹形を保ってあげる等の工夫をしましょう。

私は現在、常緑樹5本

レモン3本(リスボン2本、璃の香1本)、みかん(せとか)1本、フェイジョア(アポロ)1本

を庭に植えています。

正直、常緑樹ばかりで少し後悔しています。

畝は日当たりの良い、敷地の北端に寄せているので、常緑樹を植える場所にかなり悩まされました。

色々考えた結果、西端に3本(りすぼん、せとか)、南西側に1本(りのか)、中央に1本(フェイジョア)に植えることにしました。

畝もこれから増やしていく計画です。

ちなみにフェイジョアのアポロは、自家受粉可能な樹木ではあるものの、違う品種のものを植えないとほとんど受粉しません(泣)

また、人工授粉が必要になるので、手間をかけるのが苦手な方にはあまりお勧めできません。

私が地植えしている木全て、3年前に鉢植え用として購入したのですが、水やりが面倒になり、地植えする決断をしました。

最初から計画的に購入しておけばこのような事態になることはなかったのですが。

しかし、購入した手前、最後まで責任をもって大切に育てていきます。

ちなみ、あと一本、鉢植え待機中の果樹があります。

ジャボチカバです。

成長がゆっくりなので、しばらく鉢植えで様子を見る予定です。

参考で現在の私の菜園マップです。

これからどうなるのか本当に楽しみです。

樹木の植え方

樹木の植え付けはポイントさえ押さえれば難しくありません。

ただ、何も考えずに土に埋めてしまうと、ちゃんと育たなかったり、最悪枯れてしまいます。

大事なポイントを押さえて、樹木が元気に育つように植え付けてあげましょう。

植え付け適期

植え付けの直後は枝葉や根が一時的に弱ります。

植物の特性を知って、植物にとってダメージが少ない植え付けの適正時期を知りましょう。

果樹や樹木の植え付けの適期は、大きく分けて落葉樹と常緑樹で異なります。

寒さに強い落葉樹は生育が緩慢な11月~1月の寒い時期

に植え付けると、環境による悪影響を抑えることができます。

寒さに弱い常緑果樹は寒さが緩む3月頃

に、、、

寒さに適さない熱帯果樹は十分に暖かくなる5~7月

に植え付けることができます。

用意するもの

穴を掘るためのショベル

果樹、庭木用の土

腐葉土

微生物活性液

草マルチ

私の庭の場合、真砂土が敷き詰められています。

真砂土を一から改良していくとなると、かなりの年月がかかってしまいますし、改良にかかる費用もばかになりません。

なので、私は果樹、庭木用の土を使用して植え付けています。

元々畑の土であったり、農作放棄地である場合等で、圃場の土をそのまま使用する場合は、土が育っていればそのまま植え付け、土が痩せているようであれば、堆肥、石灰等を施して土作りを施しておきましょう。

堆肥、石灰を施した後、植え付けるまでに1、2か月は空けるようにしましょう。

腐葉土はできれば、完熟100%腐葉土のものを使用しましょう。

私が訪れた店舗では、バーク堆肥入りの腐葉土しか販売されていなかったので、こちらを使用しました。

穴を掘る

果樹を植え付けるための『穴の大きさ』は樹木の大きさにもよりますが、苗木であれば、

直径80㎝

深さ50㎝~70㎝

で掘り返します。

できれば根鉢の2倍くらいの深さまで掘り起こして、十分な腐葉土等を入れ込みたいところですが、土が固かったりして掘り起こすのが大変です。

そんな場合は、盛り土にしてみましょう。

土が固くて深く掘り返せませんでした。おおむね50㎝弱くらい、、、

腐葉土の投入

土を掘り返せたら、まず腐葉土を適量投入します。

腐葉土を入れた後は、米ぬかを少量投入します。

土壌の微生物を一気に増やしてやるためです。

投入後に腐葉土とよく混ぜ合わせてやります。

完熟堆肥であれば、植物に害をもたらすガスはほとんど発生しません。

米ぬかによる発酵熱で根を痛める可能性も考え、樹木の根が直接腐葉土や米ぬかに触れないように、土で軽く蓋をしてあげます。

腐葉土上の土は10センチ以上を目安にするとよいです。

微生物活性剤の投入

有機物を分解したり、植物に共生し養分を供給してくれるよい微生物を増やすための微生物活性剤を投入します。

微生物活性剤は、「酵母菌、乳酸菌、納豆菌」を増殖させたもの。

元は、愛媛県産業技術研究所で開発された環境浄化作用のある「えひめAI」と呼ばれる菌で、海洋の浄化や工場排水・生活排水の対策という目的で作られ、この菌が、植物の老廃物を分解したり、菌自体が土壌中の微生物の餌となって、微生物を増殖、活性化させる等の働きがあり、農業での土壌改良剤として使用されています。

微生物活性剤は、普段家庭で使用する物で簡単に作ることができます。

作り方や使用方法については別の記事で解説しているので参照してみてください。

微生物活性剤と一緒にストチュー水も一緒に混ぜて散布すれば更に効果的です。

樹木の植え付け

次に苗木の植え付けです。

写真にあるのはフェイジョアと呼ばれる常緑果樹です。

フェイジョアはサークリングによって枯れてしまうことが多い果樹です。

サークリングとは、根っこが鉢の中で円を描くように伸びることです。

サークリングしたまま地植えするとサークリングした根が絡まり合ったまま根が大きくなってしまい、最後には根が根を締め付けてしまう状態になります。

木にとって主要な根を締め付けてしまうと、養分や水分を幹に供給できなくなり枯れてしまうのです。

それなりに大きく育った後に起きる現象で、せっかく大事に育ててきた木が突然枯れてしまうとショックですよね。

フェイジョアは、根っこが木質化(固くなる)しやすい特性があり、サークリングが原因で枯れてしまうことが多い樹木です。

そうならないため、植え付け前にサークリングした根をしっかりほぐしていくことをオススメします。

特に地植えすると、根を確認することができなくなるためしっかり確認しましょう。

3月の植え付け適期であれば、ある程度根鉢を崩すことができるので、根鉢の中の根の状態をしっかりと確認しておきましょう。

昨年鉢上げをしたので、サークリングはほとんどありませんでしたが、しっかりと確認するために3分の1~半分程根鉢を崩しました。

入念に確認をして、絡まった根をしっかりとほどいておきました。

鉢植えの天敵、コガネムシの幼虫も要チェックです、、、

地植えに切り替えるので、鉢植えに比べて、被害は少ないと思われますが、サークリングと一緒によく確認しておきましょう。

この後、果樹を穴において、土を埋めて完成となりますが、埋める土を培養土で行う場合、培養土と元の土をある程度混ぜておくことをオススメします。

培養土と元土との境界線をぼやかすイメージです。

特に瘦せいている土であったり、私のような真砂土である場合は特によく混ぜ合わせることをオススメします。

混ぜ合わせずに、元土と培養土の境界をはっきりさせてしまうと、植物が元土との境界から先に根を伸ばすことを嫌がってしまいます。

根も突然の環境の変化を嫌います。

ですから、元土と培養土をある程度混ぜ合わせ、ぼかしてやることをオススメします。

草マルチ

最後に草マルチです。

草マルチをして直射日光を防ぎ、土を乾燥させないようにすることによって、根の活着を促してやります。

更に、草マルチを継続することによって、直射日光による土の劣化を防いだり、日光を嫌う土壌の微生物も活発に動きやすくさせたり、いずれ草マルチにしている有機物も分解され、団粒構造により土壌改良が促進され、植物にとって必要な養分も補給されていきます。

果樹の周りを円を描くように緑肥を植えることもオススメします。

樹木を植えると、単純に草マルチをする範囲が広がりますから、自然に生える雑草だけでは足りなくなります。

家庭菜園規模ではなおさら雑草が足りなくなりがちです。

緑肥は草マルチとしての役割だけでなく、マメ科の緑肥は土壌を肥沃にし、イネ科の緑肥は土壌に深く根を伸ばして土を耕してくれたり、生きている植物にしか共生しない微生物も蓄えることが可能です。

結果、植え付けた果樹や樹木にとって良い影響を与えてくれます。

最後に

今回は、家庭菜園の圃場に果樹、樹木を植える効果や植え付け方法についてご紹介しました。

野菜を育てるだけでなく、居心地のよい庭を作り上げていくということも家庭菜園の一つの楽しみ方だと私は思います。

果樹や樹木を植え付けることによって、家庭菜園の幅が広がりますし、野菜作りと違った魅力があります。

ぜひ参考にしてみてください。

また、今後もみなさんに有益な情報をお届けできるように努めてまいりますので、コメント、お気に入り登録、リンク等々よろしくお願いします。

ありがとうございました。

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