ストチュー水に「あるもの」を加えるだけで、土壌改良の効果がさらに高まります。
そのあるものとは——冷蔵庫の中にある、ヨーグルトと納豆です。
こんにちは。無肥料・無農薬・不耕起栽培で、自然に寄り添う家庭菜園を実践しているダイヤンです。
ヨーグルトの乳酸菌、ドライイーストの酵母菌、納豆の納豆菌。
この3種類の菌を砂糖で培養した液体が「微生物活性剤」です。
植物の老廃物を分解し、土壌微生物を増やし、根や葉をより健康に保つ。
その効果を、週1回の葉面散布で畑全体に届けることができます。
作り方は混ぜて7日待つだけ。
ぜひ一度試してみてください。
微生物活性剤とは何か?えひめAIの誕生と土壌への効果
微生物活性剤とは、酵母菌・乳酸菌・納豆菌を培養した液体です。
もとは愛媛県産業技術研究所で開発された「えひめAI」と呼ばれる菌が原型です。
もともとは海洋の浄化や工場・生活排水の環境浄化を目的に作られたものですが、農業での土壌改良剤としての効果が認められ、家庭菜園でも広く活用されるようになりました。
土壌への主な効果は2つです。
まず、植物の葉や根に付着した老廃物を分解して洗い流してくれます。
これにより植物が栄養を吸収しやすくなり、葉の艶がよくなります。
次に、微生物活性剤に含まれる菌が土壌中の微生物の餌となり、微生物を増殖・活性化させます。
微生物が増えることで有機物の分解が進み、団粒構造が形成され、野菜が育ちやすい土壌環境が整っていきます。
ストチュー水が「雨の代わりに栄養を届ける」資材だとすれば、微生物活性剤は「土壌の生き物を直接増やす」資材です。
この2つを組み合わせることで、土壌改良の効果が大幅に高まります。



微生物活性剤の作り方|材料・手順・保管方法
市販品もありますが、家にある材料で簡単に作れます。一度作ると半年程度保管できるため、家庭菜園規模なら500ml〜1リットルで十分です。
必要な材料(500ml分)
・ヨーグルト 25g(乳酸菌)
・ドライイースト 2g(酵母菌)
・納豆 2〜3粒(納豆菌)
・砂糖 25g(菌の餌)
・水道水 450ml
・炭酸水用の500mlペットボトル(発酵で膨張するため耐圧タイプを使用)
ヨーグルトは乳酸菌、ドライイーストは酵母菌、納豆は納豆菌の供給源です。
砂糖はこれらの菌が増殖するための餌となります。
ドライイーストはスーパーのパン材料コーナーで入手できます。
他の材料はほぼ自宅にあるものです。
作り方の手順|混ぜて7日間待つだけ
作り方はとてもシンプルです。
すべての材料をペットボトルに入れ、よく振って混ぜ合わせます。
発酵が進むとペットボトル内で気体が発生して膨張するため、キャップは緩めた状態で置いておきます。
きつく締めると破裂の危険があるので注意してください。
温度は30℃前後が最適です。
夏場は室内の暖かい場所に、冬場は日当たりのよい窓際などに置きましょう。
7日間そのまま保管すれば完成です。
途中でキャップをゆっくり開けてガスを逃がしてあげると安心です。
完成の見極め方と保管方法
完成の目安は「お酒のような甘い香り」がすることです。
腐ったような臭いや不快な臭いがする場合は発酵がうまくいっていない可能性があります。
その場合は残念ですが廃棄して作り直しましょう。
完成したら常温の室内で保管します。
直射日光の当たらない涼しい場所が理想です。
保管期間の目安は半年程度です。
使用する際は、沈殿物を避けて上澄み液を使います。



微生物活性剤の使い方|ストチュー水と合わせた葉面散布が基本
微生物活性剤のメインの使い方は葉面散布です。
ストチュー水と組み合わせることで、より効果的に使えます。
主な使用方法は、植物への葉面散布です。
葉面散布の希釈倍率と頻度
使用する際は500〜1000倍に希釈して葉面散布します。
7リットル入りのジョウロであれば、ペットボトルキャップ1杯分(約7ml)でちょうど1000倍希釈になります。
私はこれにストチュー水の原液をキャップ2杯分加えて、週に1回、野菜や果樹に葉面散布しています。
散布のタイミングはストチュー水と同様、夕方がベストです。
日中の強い日差しの中での散布は葉焼けの原因になることがあります。



コンポスト・ぼかし肥料の発酵促進にも使える
葉面散布以外にも、様々な使い方があります。
家庭から出た生ゴミをコンポストに入れる際や、ぼかし肥料を作る際の発酵促進剤として加えると、分解が早まります。
残渣の堆肥化にも活用できます。
また、トイレや浴槽などの消臭・ぬめり取りにも使えます。
農業用に作ったものを家庭内の掃除にも活用できるのは、手作りならではのメリットです。
ストチュー水との違い・組み合わせ方
ストチュー水と微生物活性剤は、どちらも無農薬栽培に欠かせない資材ですが、役割が異なります。
ストチュー水は酢・焼酎・木酢液を原料とし、光合成由来の栄養補給・殺菌・害虫忌避が主な役割です。
野菜に直接栄養を届け、病気や害虫から守る「防御」の資材です。
微生物活性剤は乳酸菌・酵母菌・納豆菌を原料とし、土壌微生物の増殖・活性化・老廃物の分解が主な役割です。
土そのものを豊かにする「育成」の資材です。
2つを組み合わせることで、野菜を守りながら土を育てる、より総合的な効果が生まれます。
私は毎週の葉面散布でこの2つを一緒に使っています。
ストチュー水原液2杯+微生物活性剤1杯を7リットルの水に溶かすだけ。
準備は1〜2分で完了します。
ストチュー水について詳しくはこちら↓



さいごに
今回は微生物活性剤(えひめAI)の作り方と使い方をご紹介しました。
ヨーグルト・納豆・ドライイースト・砂糖——冷蔵庫と食料棚にあるものだけで、本格的な土壌改良剤が作れます。
費用はほぼゼロ。
作業は混ぜて7日間待つだけです。
ストチュー水と組み合わせた週1回の葉面散布を続けることで、土壌の微生物が増え、野菜の根と葉が元気になり、畑全体の生命力が高まっていきます。
「自然の力を引き出す」という家庭菜園のテーマに、これほど合った資材はないと思っています。
ぜひ一度作って、その効果を実感してみてください。
この記事が、みなさんの家庭菜園のヒントになれば嬉しいです。
また次回も、自然農法の視点から家庭菜園を楽しむヒントをお届けします。
コメント・お気に入り登録もよろしくお願いします。


