こんにちは。
無肥料無農薬、不耕起栽培により自然と寄り添い手間のかからない家庭菜園を実践、研究中のダイヤンです。
家庭菜園を一から始めようとすると、道具をそろえるためにお金がかかってしまいます。
失敗しないようにと思うと、余計な物を購入してしまいがちです。
しかし、家庭菜園をするために絶対に必要な道具というのは、実はそう多くありません。
その必要最小限の道具というのが、
のこぎり鎌
です。
のこぎり鎌があれば、野菜を育てることが可能です。
家庭菜園を始めたばかりの私は、野菜作りに失敗したくないという想いから、たくさんの資材を揃えました。
育苗用の土にポット、大量の堆肥に苦土石灰、耕運機、、、。
購入したものの、これらのものはほとんど使用していません。
のこぎり鎌のほかによく使用する道具といえば、大小のスコップでしょうか、、、
これから家庭菜園を始めようとする方には無駄な物を購入してほしくありません。
最初に調達する道具を最小限にして、低コストで家庭菜園を始めるように心がけましょう。
それから自分の圃場にあった必要な道具を見極め購入していくことをオススメします。
そんな私の経験をもとに、必要最小限の道具だけで野菜を育てることができる方法やのこぎり鎌の使い方、これまでに私が購入してよかった道具等をご紹介します。
みなさんの参考となれば幸いです。
のこぎり鎌だけで野菜を育てることができる方法3選
初めに揃える道具は、のこぎり鎌だけと聞いて、「えっ!それだけ?」と思われ方、、、
極端だと思われるかもしれませんが、これで野菜は育ちます。
しかし、のこぎり鎌だけで野菜を育てるにしても、育てる方法を工夫する必要があります。
その方法が、
- 簡単な野菜から育てていく
- コンパニオンプランツを最大限利用する
- 土を育てることに専念する
です。
まず、1点目が
簡単な野菜から育てていく
です。
簡単な野菜の代表格が、ダイコンです。
ダイコンを育てるための作業は、基本的に
- 種をまく
- 間引く
だけです。
やせた土でもある程度勝手に育ちます。
9~11月ころに時期をずらして種をまき、何本か育てた内の1、2本を収穫せずに放置しておくと、翌年5月ころに種を作り、自動的に土に種をまいてくれます。
そして、9月ころになると勝手に芽を出して、新しいダイコンが収穫できます。
ダイコンは、漬物、サラダ、煮物、おでん等、いろんな料理で使うことができるのでかなりオススメです。
ダイコンの育て方については別記事で詳しく説明しているので参考にしてください。
夏野菜でいえば、ナスとミニトマト、一緒にネギやニラを育てるとコンパニオンプランツと相性がよいのでお勧めです。
2点目は
コンパニオンプランツを最大限活用する
ことです。
コンパニオンプランツ、夏野菜であれば
- キュウリ or ゴーヤ と 葉ネギ(ニラ)
- ミニトマト と 葉ネギ と バジル
- ナス と 葉ネギ(ニラ)
です。
秋、冬野菜であれば、
- ほうれん草 + チンゲンサイ or 小松菜 + レタス類 or 葉ネギ 【注】レタスと葉ネギの組み合わせは×
- 大根 + レタス or シュンギク or マリーゴールド(花)
です。
これらを組み合わせて育てることによって、生育がよくなり、害虫の忌避効果が期待でき、栽培で失敗する可能性が低くなります。
失敗を防ぐことができれば、余計な道具を買わなくて済み、手間もかかりません。
そのような野菜の特性等を最大限利用し、道具は最小限にしてコスパよく野菜を育てていきましょう。
三点目は
土を育てることに専念すること
です。
野菜に手間をかけるより、土づくりに手間をかけることが大切です。
土をしっかり育てることができれば、おのずと野菜は育ちます。
土づくりは野菜作りの土台づくりです。
土づくりの第一歩は
草マルチ
です。
草マルチの基本的な方法として、刈った雑草や残渣を畝の上に敷いていきます。
無肥料無農薬、不耕起栽培を行う上で、草マルチは必須です。
草マルチをすることによって、害虫を食べる益虫の住処となったり、土の保湿、劣化の防止などの様々なメリットがあります。
草マルチについて、別記事にて詳しくご紹介していますので参考にしてください。
のこぎり鎌の使用方法
私が推奨する家庭菜園は、雑草を刈って畝にしく『草マルチ』という作業を繰り返して行います。
その作業を行うには、のこぎり鎌がもっとも効率的な道具となります。
のこぎり鎌で雑草を刈る方法は、大きく分けて3つ
1 雑草を再生させない成長点直下を刈る方法
2 雑草を残すために、あえて地上から15センチ程度残して刈る方法
3 風通しを良くするために刈り払う方法
があります。
- 1成長点直下を刈る方法
土の表面を若干削るようにして刈りとることによって、雑草の成長点よりしたをカットできます。
この成長点をカットしてしまえば、宿根草を除いて、大半の植物は再生しません。
そしてあえて、根を抜き取ることなく土に残していきます。
そうすることによって、残った根に微生物や菌が宿り続けます。
そして、いずれ分解され、根があった部分は水と空気の通り道になり、野菜や野菜と共生する微生物らが生きやすい環境となり、土壌の新たな生態系を築いてくれます。
この刈り取り方は、主に「野菜の直帰に生える雑草を刈り取るとき」や
「種まきや苗を定植する前に邪魔な雑草を刈り取るとき」に対して行います。
野菜が雑草に負けてしまわないように雑草をコントロールすることを心がけます。
刈り取る範囲は、野菜の根に干渉しない範囲(野菜の葉や茎の真下に根があることをイメージしながら)を刈り取ります。
あまり神経質にならず、野菜の成長と様子を見ながら刈り取っていきます。
- 2雑草を残すために、あえて地上から15センチ程度残して刈る方法
畝の土をよくしていくためには「草マルチ」という刈った雑草を畝に敷くという作業を繰り返していきます。
これを維持するためには雑草が必須です。
その他にも雑草を残すことのメリットとして、「テントウムシ、カマキリ、クモ等の益虫の隠れ家になる」「野菜に雑草と競い合わせてて、成長を促す」「土への直射日光を避け、余分な雑草の発芽を抑えたり、土の劣化を防ぐ」等があります。
反面、成長が早い雑草を野放しにしておくと、野菜が負けてしまったり、野菜の葉に十分に日光があたらなくなります。
そのメリットとデメリットを理解した上で、雑草をコントロールするために適度な高さでカットしていきます。
そんなことをしていたら、雑草で生い茂ってしまうのではと思われる方もいるはず、、、
心配無用です、、、
家庭菜園の規模ではほとんどの場合、草マルチ用の雑草が不足します。
雑草がほしくてたまらなくなるはずです。
そして、雑草はある程度の高さで刈り取ると一旦成長が落ち着きます。
色々な刈り方を試して雑草の様子を観察してみると面白いと思います。
- 3払い刈り
のこぎり鎌を持った手で手首のスナップを効かせながら、雑草の上の部分を払うように刈っていきます。
密集する雑草の中に風の通り道を作ってあげるイメージです。
風の通りが悪いと感じる部分は強めに払っていきます。
これにより空気の淀みがなくなります。
また、広い範囲の雑草に刺激を与えることで、生育を落ち着かせることができます。
この作業は、家庭菜園規模の小さなスペースで行うのであればのこぎり鎌で十分ですが、広範囲に行わなければならない場合には時間がかかりすぎます。
そんなときは草刈り機があると便利です。
私は、雑草が生い茂るスペースを一気に刈り払うために、マキタのMUR194DZ、ナイロンコード、樹脂刃、金属刃の付替可能な電動草刈り機を使用しています。
マキタの草刈り機の中では一番コンパクトなもので、家庭レベルの庭、畑の手入れには十分で、私がこれまでに購入してよかったと思える道具の一つです。
生い茂って強く刈りたいところは金属刃、風の通り道を作るために刈り払ったり、コンクリートやブロックの際の雑草を刈ったりするときにはナイロンコードや樹脂刃と取り換え可能なのも便利です。
私が使用している草刈り機のリンクを張り付けておくので参考にしてください。
のこぎり鎌の選び方
のこぎり鎌には大きく分けて、
ステンレス製と鉄製
があります。
最初はこだわらずにステンレス製のものを選んでください。
ステンレスの方が値段が少し高めで1000円程度。
ステンレス刃は錆びることがなく、鉄製に比べて固くてよく切れます。
その分、研ぐことが困難なので、2年くらいで買い替えが必要になってきます。
鉄製のものは研ぐことができて長く使用することができます。
道具を大切に扱える方には良いと思います。
ただ、どちらかで悩むなら、最初は手間のかからないステンレス製が良いと思います。
のこぎり鎌は、左利き、右利き用のものがありますので確認するようにしてください。
のこぎり鎌は通販でも多数出品されています。
参考にリンクを張り付けておきます。
あると便利な資材
❍防虫ネット
家庭菜園を始めて、購入した土を使用する場合、最初は土の栄養分が豊富すぎること、周りに生えている雑草が少ないことで、野菜が害虫の標的になりやすくなります。
そんなときにあれば便利なのが防虫ネットです。
虫が多い夏、種まき、苗の定植前には防虫ネットを張ることを検討してみてください。
無農薬無肥料を始めてしばらくすれば、害虫による被害も落ち着いてくるので必要がなくなっていきます。
また、防虫ネットは完全に虫を防いでくれるものではありません。
ありとあらゆる隙間から害虫たちは侵入し、それを駆除してくれるはずのテントウムシやカマキリ等の益虫の侵入を防いでしまうので、防虫ネット内に害虫が大量発生してしまうこともあります。
なので、防虫ネットを張ることを前提に家庭菜園を進めるのではなく、あくまで補助的なものとして、メインは、冒頭でお話させていただいたようなコンパニオンプランツやバンカープランツを密植させて対策することオススメします。
それの方が手間がかからないはずです。
❍支柱
特に夏野菜には支柱が必須な野菜が多いです。
支柱もそれなりの値段がしますので、もし可能なのであれば、竹や枝等で代用することをおすすめします。
私は知り合いの農家さんからいただいた支柱を使用しています。
ゆくゆくは田舎の実家近くにある山から支柱となりそうなものを調達する予定です。
もともと自然にあるものを使用した方が、圃場内の居心地がよくなりそうですよね。
❍7リットル以上入るジョーロとメモリ付きバケツ
私が紹介する家庭菜園では基本的に水やりは行いません。
その代わりに、週に一度にストチュー水を葉面散布します。
ストチュー水は、酢、焼酎、木酢液を1:1:1の割合で混ぜ合わせたものを300~1000倍に希釈したもの。
それを作る際に便利なのが、7リットル以上のジョーロとメモリ付きバケツです。
ストチュー水の作り方についての詳細を別記事でご紹介していますので参考にしてください。
オススメ道具 1選
今回の記事は、これまでに私が購入して満足しているものを一つだけ紹介とさせていただきます。
それは
マキタの充電式芝刈り機
MLM330DZ
という商品です。
よくゴルフ場等で芝を刈る際に使用されている芝刈り機、その家庭用に手ごろな価格で購入可能な商品です。
説明書には「あくまで芝を刈るためのもの」と記載がありますが、雑草にも十分に使えます。
この商品の使い方や雑草を芝生のようにしてしまう方法を【雑草でも芝生のような庭園に、、、 】にまとめましたので参考にしてください。
まとめ
最小限の道具として『のこぎり鎌』を紹介しましたが、のこぎり鎌だけで家庭菜園を続けていくことをオススメしているわけではありません。
家庭菜園の環境は各家庭さまざまですので、その環境に応じて必要な資材を揃えていけばよいと思います。
ただ、私のように野菜づくりに失敗したくないという想いから、最初から無駄な物をたくさん購入してしまう人も少なくないはず、、、
なので、家庭菜園を始めようとする人には、野菜づくりはお金がかかるというような悪い印象をもってほしくありません。
最初は必要最小限の道具で、出来るだけ失敗のすくない野菜から育ててもらい、徐々にご家庭にあった納得のいく道具を揃えていってほしいと思います。
これから家庭菜園を始めようとする方の参考になれば幸いです。
ぜひ試してみてください。
また、今後もみなさんに有益な情報をお届けできるように努めてまいりますので、コメント、お気に入り登録、リンク等々よろしくお願いします。
ありがとうございました。
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