「庭の雑草抜きが終わらない」「芝生を植えたいけど手入れが大変そう」——そんな悩みを抱えていませんか?
抜いても抜いても生えてくる雑草。特に夏は地獄です。かといって芝生を植えても、毎日の水やり・肥料やり・芝の隙間から生えてくる雑草処理に追われて、結局心が折れてしまう——そんな話をよく聞きます。
こんにちは。無肥料・無農薬・不耕起栽培で、自然に寄り添う家庭菜園を実践しているダイヤンです。
私が試行錯誤の末にたどり着いた最適解が、「雑草を芝生代わりにグランドカバーにしてしまう」方法です。
クラピアやヒメイワダレソウなどの専用植物を植えるのでもなく、勝手に生えてくる雑草をきれいに刈ってグランドカバーにする——費用ゼロ、肥料不要、水やり不要で、刈り取った草はそのまま家庭菜園の草マルチにも使える、まさに一石二鳥の方法です。
この記事では、雑草を芝生風にする方法・適した雑草の種類・必要な道具と選び方を、6年以上の実体験をもとに丁寧にお伝えします。



雑草を芝生代わりにする3つのメリット
「雑草を芝生にする」と聞くと驚かれるかもしれませんが、実は家庭の庭には最適な方法です。3つのメリットをご紹介します。
① 費用・手入れがほぼゼロ
雑草は肥料も水やりも不要です。生命力が強いので、放っておいても勝手に育ちます。必要なのは定期的な草刈りだけ。手間をかけずに緑の庭を維持できます。
専用のグランドカバー植物(クラピア・ヒメイワダレソウなど)は、最初の苗代だけで広い庭をカバーするには数万円かかることもありますが、雑草グランドカバーは初期費用ゼロです。
② 刈り取った雑草が草マルチになる
刈り取った雑草はそのまま畝の上に敷いて草マルチに利用できます。家庭菜園の土づくりにも役立つので、一石二鳥です。
畝の周りに緑肥ミックスを植えていれば、雑草をきれいに刈ることで緑肥の華やかさがより際立ち、菜園の景観もぐっと良くなります。



③ 圃場の居心地が良くなる
緑のじゅうたんが広がる庭は、それだけで気持ちが落ち着きます。土がむき出しの庭や砂利の庭と比べて、見た目の印象も大きく変わります。
居心地のよい圃場は、家庭菜園のモチベーション維持にもつながります。畑に出るだけで元気をもらえる——そんな空間を、雑草で作ることができるのです。
なぜ芝生やクラピアではなく「雑草」を選ぶのか
芝生は美しいですが、メンテナンスが本当に大変です。毎日の水やり・肥料・隙間から生える雑草処理に追われ、心が折れて人工芝に張り替える人も少なくありません。
クラピアやヒメイワダレソウなどの専用グランドカバーも、購入費用がかかる上、繁殖力が強すぎて他の場所まで広がってしまうリスクがあります。
人工芝は高額ですし、真砂土や砂利を敷いても結局雑草は生えてきます。スギナのような宿根草が一度根を張ると、根絶はほぼ不可能です。コンクリート舗装は予算がかさむうえ、味気ない印象になります。
そんな選択肢を一つ一つ消去していった結果たどり着いたのが、「最初から雑草を芝生代わりにする」という発想でした。
雑草は生えてくるもの——だったら最初から戦わず、刈り揃えてきれいな緑にしてしまう。これが家庭菜園と相性抜群の発想転換です。
雑草を芝生風にする2つのコツ
芝生風の雑草を作るコツは、極めてシンプルです。
① 4〜5cm程度の高さで刈り揃える
伸びてきた雑草を芝刈り機で刈り揃えるだけです。低すぎると雑草が弱るので、4〜5cm程度の高さがベストです。
② それを定期的に繰り返す
夏場は2週間に1回、冬場は月1回程度のペースで刈り続けます。定期的な刈り込みに強い雑草が自然と生き残り、その場所の環境に適した雑草が増えていきます。
無理のない、手入れのいらない雑草が残るため、続ければ続けるほど管理が楽になります。
芝生代わりに適した雑草2種
刈り込みに強い雑草には特徴があります。代表的な2種類をご紹介します。
ハマスゲ(地下茎の多年草)
地下茎で増えるイネ科の雑草で、根に養分を蓄えているため、地上部を刈り込んでもすぐに再生します。
夏場に旺盛で太陽光を好みます。畑では厄介者扱いされますが、庭づくりには最強の味方です。芝生よりも柔らかいため、裸足で踏んでも心地よい感触があります。



スズメノカタビラ(イネ科一年草)
種でも繁殖しますが、ほふく性があり、暖かくなると一気に広がります。刈り上げに非常に強く、強めに刈り込んでもすぐ再生します。
私の庭で群生しているのもこのスズメノカタビラです。



注意点: どちらの雑草も生育旺盛なので、畝の中に侵入させないことが大切です。畝直近は強めに刈り取り、畝の脇に緑肥を育てて雑草の侵入を防ぎましょう。



芝生代わりの雑草の手入れには「芝刈り機」一択
雑草を芝生風にするには、のこぎり鎌では対応しきれません。庭の広さによりますが、芝刈り機が必要になります。
芝刈り機の3タイプ|ロータリー式が雑草向き
芝刈り機には主に3タイプあります。
バリカン式: 刈り上げ範囲が狭すぎてメインには不向き。庭の際の雑草処理用なら草刈り機の方が便利です。
リール式: 切り口がきれいで芝生向き。ただし雑草が長くなると刈れず、定期的なメンテナンスが必要です。
ロータリー式: 雑草グランドカバーに最も適しています。長くなった雑草でも一気に刈り込めて、トラブルなくスムーズに作業できます。
切り口がリール式に比べて若干荒くなりますが、雑草の場合は生命力が強いため、切り口の粗さがほとんど目立ちません。
電動式と手動式の比較
100平米程度の広さがある場合、電動式が圧倒的におすすめです。
| 比較項目 | 電動ロータリー式 | 手動リール式 |
|---|---|---|
| 刈り上げの安定感 | 高い | 中(メンテ次第) |
| 力のいる作業か | 力不要 | 力が必要 |
| 長い雑草への対応 | 可能 | 困難 |
| 費用 | やや高め(2〜5万円) | 安い(1〜2万円) |
| おすすめの広さ | 50平米以上 | 20〜30平米程度 |
私はマキタの充電式芝刈り機(MLM330DZ)を使っています。雑草を刈る力・刈った草の収納ボックスの容量・安定性・収納力——どれをとっても不満がありません。マキタの草刈り機とバッテリーが共通で使えるのも便利な点です。
100平米の広さでも、電動ロータリー式なら10分程度で刈り上げが完了します。
効率よく刈り上げる3つのポイント
① 刈り上げの高さは8段階の「5〜7段階」が目安
刈り高は低すぎると雑草が弱ります。マキタ製品なら2cm(1段階)〜7.5cm(8段階)まで調整できますが、夏場は5〜6段階、冬場は7段階で刈り上げるのがおすすめです。
徐々に自分の庭の雑草に合った高さに調整していきましょう。
② 雑草が湿っているときは避ける
雨上がりや朝露が下りた直後は、雑草が湿って機械に張り付きやすくなります。収納ボックスがすぐ満タンになり、効率が落ちます。
短時間で作業を済ませたい場合は、雑草が乾いているタイミングを選びましょう。
③ 刈る場所はできるだけ平らに
特に手動リール式は、敷地がデコボコしていると芝刈り機が上下して刈り上げにムラができやすくなります。
芝生風雑草を生やす場所は、できるだけ平らに整えておくのがポイントです。
おすすめ芝刈り機
電動ロータリー式|マキタ MLM330DZ
私が6年使い続けているメイン機です。家庭サイズには十分な性能で、バッテリーが他のマキタ製品と共通で使える点も便利です。
ロータリー式の電動芝刈り機は、マキタの他にリョービ・アイリスオーヤマからもリーズナブルなものが販売されています。
手動リール式|ハッピーバーディーモア
手動式の中で最も信頼できる商品です。手動式の中では一択といっていい品質。広さ20〜30平米程度の庭には十分です。
切れ味が落ちにくく、メンテナンスも比較的簡単です。
さいごに
雑草を芝生代わりにする方法、いかがでしたか?
見た目は天然芝に劣るかもしれません。でも、刈り込むだけで費用や手間がかからず、さらに刈り取った雑草は草マルチとして家庭菜園の土づくりにも使える——これほどコスパが良いグランドカバーは他にないと思います。
畝の周りに緑肥をしっかり生やしていれば、雑草が畝に侵入することもほとんどありません。家庭菜園と庭づくりが、雑草という資源で見事につながっていきます。
「庭が緑豊かで、家庭菜園と一体化している」——そんな空間は、家族や子どもにとっても居心地の良い場所になります。私の庭にも、ミミズやテントウムシ、カマキリが当たり前にいる環境ができました。
もし持て余している庭があるなら、ぜひ一度、芝生風の雑草を試してみてください。
失敗しても大丈夫です。来年また種をまけばいい——それがずぼら菜園の気楽さです。
この記事が、みなさんの家庭菜園と庭づくりのヒントになれば嬉しいです。また次回も、自然農法の視点から家庭菜園を楽しむヒントをお届けします。コメント・お気に入り登録もよろしくお願いします。


