こんにちは。
無肥料無農薬、不耕起栽培により自然に寄り添い手間のかからない家庭菜園を実践、研究中のダイヤンです。
無肥料不耕起での野菜作りでもっとも重要なのが「土づくり」。
土がよければ、野菜はおのずと育ちます。
土づくりと言うと、堆肥や石灰を入れて、土をやわらかくするために耕したりすることをイメージされると思います。
堆肥や石灰の量を測ったり、土を耕すのはとても大変な作業、、、
実はいうと、そのような重労働をしなくても土作りは可能です。
土を耕したり、堆肥を入れる理由は、野菜が育ちやすいように、土をやわらかくしたり、栄養分を補給させるために行うものです。
しかし、それらは、すべて
自然の力
に頼ることができます。
野菜や雑草等の植物の根や土の中の生き物が土を耕し、微生物や菌が有機物を分解し、その過程で土を団粒化させて土を育み、栄養を蓄えます。
私達が少し手を加えてやるだけで、野菜がすくすくと育つ土を育てることが可能です。
その第一歩として、今回は
草マルチ
をご紹介します。
無肥料無農薬、不耕起で野菜を作るための土台となる作業です。
ぜひ参考にしてみてください。
草マルチとは
一般的なマルチは、畝の表面にビニール等の資材を敷いて、土壌の保湿、地温の上昇、雨等による養分流出の防止、雑草防止等の効果を果たしています。
そのマルチング資材を雑草や野菜の残渣等で代用してしまう方法を「草マルチ」と言います。
マルチ資材を雑草等の植物性有機物にすることで、微生物たちにより分解され、土が団粒構造を形成しながら、野菜にとってバランスの良い栄養素が土に供給されます。
畝に敷く草は基本的にどんな植物でも大丈夫です。
草マルチには、分解されにくい「イネ科」の植物が適していると言われ、広葉雑草と呼ばれる葉っぱの面積が広いタイプの雑草は向いていないと言われます。
広葉雑草は微生物の餌となる養分や水分が多いため、すぐに分解されてしまったり、水分量が多い梅雨時期には土が過湿状態となり、野菜の根腐れを引き起こしてしまう可能性があるからです。
ただ、養分が豊富ということは土への補給効果が高く、更に分解が早いということは土の中の微生物が活発化しているということです。
つまり土の団粒化、栄養素の補給がどんどん進んでいる状態であると言えるので、一概に広葉雑草が草マルチとして利用するのに適していないとは言えません。
広葉雑草の分解が早くてマルチがすぐに薄くなってくるのであれば、更に草を敷き足してあげたり、分解されにくいイネ科雑草を混ぜて調整する等の対策ができます。
梅雨時期などの水分量が多い時は、水分を含んだ広葉雑草は野菜の根元から少し離れた位置に敷いたり、細かく刻んであげる等の対策をすれば解決できます。
草マルチに適していると言われるイネ科の雑草は、長く土の上に残ってくれることから、土の保湿や劣化を防ぐための単なるマルチの役割として適していますが、栄養素が少なく、分解されずらいことから、広葉雑草に比べて、土への栄養補給が少なく、団粒化が進みづらい特徴があります。
つまりイネ科雑草は、土を育てるという面に関しては、広葉雑草に劣るという特徴があります。
本当に良い土を育てるためには、『微生物の多様性』がとても重要です。
その多様性を保つためには、畝で育てる野菜の種類を豊富にしたり、生きた雑草を極力残したり、色んな種類の雑草を草マルチに利用することが大切です。
つまり、いくら草マルチに適しているからと言っていって、イネ科ばかりの草マルチで敷き詰めてしまうのはよくなく、草マルチのメリットを最大限生かしていくためには、イネ科だけでなく広葉雑草等、多種多様な雑草を使うことが重要なのです。
よく土壌を観察してみてください。
イネ科の草マルチが多い土は土が砂っぽくなっていたり、水分が多い野菜の残渣を重ねて放置していると、腐ったような臭いを放つ時もあります。
土を観察することにより、次にどうすれば良いのか、「ここの土に何が足りていないのか」ということが徐々にわかってくるはずです。
草マルチの注意点として、「ツユクサのようなほふく性のある雑草を草マルチにすると、土に触れている部分から根を張ってしまう」とよく言われます。
しかし、私の経験上、ツユクサのトラブルに関しては神経質になるほど気にする必要はないと思います。
そもそもツユクサはイネ科の雑草や宿根草の雑草らと違い、アレロパシーという成長阻害物質を放つ量が少ない雑草で、むしろ夏時期の土の乾燥を防いでくれたりする、比較的野菜と共存しやすい植物です。
私も刈ったツユクサが根を張ったことがありますが、一度刈ったツユクサは根の張りが弱く、簡単に処理することができます。
しばらく畑に来れない場合は、草マルチにしたツユクサが土に触れていないか少し気にかけてあげればよいですが、根を張ってしまっても、「また草マルチの資材になる」くらいの気持ちでよいと私は思います。
どうしても気になる方は、刈った草をしっかり枯らしてから畝にしく等の工夫をするとよいでしょう。
雑草や野菜の残渣以外にも、調理したときに出た野菜の切りくずや卵の殻等を畝にまいても良いと思います。
残渣には栄養分があり、より微生物が活発化します。
注意したいのが、先ほどの広葉雑草と同様、養分と水分が多すぎて腐敗してしまったり、生ごみの臭いを嗅ぎつけた猫等の動物に荒らされたりしないようにすることです。
まきすぎに注意し、できるだけ細かく刻んだり、草マルチで隠したりする等の工夫をしましょう。
とはいっても、私は過去に畝にまいたものが腐敗したり、動物に荒らされたりしたことはありません。
神経質にならず「害が出たら対策する」くらいで十分だと思います。
畝の上にまいた有機物がちゃんと微生物に分解されているか、水分量が多く腐敗しているかを見分ける方法があります。
それは臭いや近くにいる虫を見ることです。
ハエ等の不快に感じる虫がいたり、腐ったような鼻をつく臭いがあれば、腐敗している可能性があります。
その場合、放置せずに、使用していない土がある場所に、米ぬかを含ませて埋めてやれば、いずれきれいに分解され、上質な土にかえります。
森の中にいるような臭いがすれば、ちゃんと分解されている証です。
ゆっくり畑を観察すると色んな発見があるので、ぜひ試してみてください。
草マルチの効果、メリット
バランスのよい栄養の補給と土の団粒化
前述したように、畝に敷かれた雑草や野菜の残渣等の植物性有機物が微生物の餌となり分解され、野菜にとってバランスの取れた土の栄養分となります。
微生物が有機物を分解するときに出す分泌物が土の粒子をくっつけ土が団粒化します。
砂状の土が団子状になることにより隙間がうまれ、空気や水の通りをよくなり、土壌中の微生物を豊かにし、野菜の生育を促進させます。
土の保湿、劣化防止、野菜の病気予防
草マルチにより直射日光を避けることで、土が保湿され、乾燥を防ぎます。
土壌内の微生物は日光がとても苦手です。
土に日光が当たることにより、微生物が生活できなくなり、土が劣化します。
草マルチにより、直射日光を防ぎ、土の劣化を防ぐことができます。
草マルチにより、大雨が降っても雨水が直接土に当たらないことで、畝が崩れたり、養分が流れ出たり、泥はねによる雑菌の散逸を防ぎ、野菜への病気感染を防いでくれます。
生き物の住処となる
ミミズ等の有機物をたべる動物の住処となり、分解が促進されます。
ミミズだけでなく、たくさんの生き物が草マルチの下で生息します。
生き物がたくさん増えることで、その排泄物や死骸が有機物となり、分解され土壌の養分となります。
そんな自然の循環により、豊かな土壌を育まれていきます。
雑草抑制
草マルチにより、土に光が届きにくくなるため、雑草の発芽を抑制することができます。
ビニールマルチのように完全に防ぎきることはできませんが、草マルチの隙間から生えてくる程度の雑草であれば、根の張りも浅いので簡単に処理することができます。
雑草が生えてきたら、草マルチの資材にしてしまいましょう。
資材費の節約、手間がかからない
ビニールマルチ等の資材は費用がかかり、設置、撤去に手間がかかってしまいます。
対して草マルチは雑草処理をするだけ、当然費用もかかりません。
草マルチは、マルチ、堆肥としての役割だけにとどまらない非常に優秀な資材です。
作業は刈って畝に敷くだけ。
草刈りが大変であれば、必要に応じて道具を購入して作業を最適化してしまいましょう。
いつも私が行っている雑草の刈り方の一部をご紹介した関連記事【雑草でも芝生のような庭園に、、、】を参考にしてください。
草マルチのために雑草を刈るけでなく、雑草をきれいに刈りそろえて、きれいな芝生のような庭を作ることも家庭菜園のおもしろさの一つです。
自然な景観で居心地がよい
家庭菜園では、その場にいると癒されるような居心地の良さは大切です。
個人的には、土が丸裸になって野菜とビニールマルチしかない場所よりも、緑豊かでたくさんの生き物が共存し生きている場所の方が居心地がいいです。
ビニールマルチにもたくさんのメリットがありますが、人が作業して作り上げた環境という印象が強くて、私はあまり好きになれません。
野菜を育てながら、より自然に近い居心地のよい「となりのトトロ」に出てくるような庭を私は目指しています。
草マルチのデメリット
少なからず雑草は生えてくる
ビニールマルチのように完全に覆うことはできません。
隙間から多少なりとも雑草が生えてきます。
草マルチから生える雑草は、根の張りが浅く、勢いが弱いので簡単に処理できます。
不要な雑草は草マルチの資材にしてしまいましょう。
地温が上がりにくい
草マルチをすると、土に直接日光が当たらないので、地温が上がりにくくなります。
春先に苗を定植させる夏野菜は、ビニールマルチと比べて、成長が遅い傾向にあります。
特に暖かい環境を好むナスらの成長は、ビニールマルチを施したに圃場に比べて成長が遅くなります。
そのため、ナスの苗の体力の消耗を抑えるために木が大きくなるまでは、実は小さいうちに収穫しましょう。
そうすると、11月が過ぎても実がとれる元気で長寿な木となってくれます。
デメリットである反面で、真夏の猛暑では適度な温度を保ってくれるメリットにもなります。
草マルチに利用する雑草の刈り取り方法
雑草を刈り取る方法は畝の状態や野菜の位置、雑草の状態によってさまざまです。
私が行っている雑草の刈り方は大きく分けて3つ、
- 雑草を再生させない成長点直下を刈る方法
- 雑草を残すために、あえて地上から15センチ程度残して刈る方法
- 風通しを良くするために刈り払う方法
があります。
それぞれの刈り取り方と効果を説明します。
- 1成長点直下を刈る方法
土の表面を若干削るようにして刈りとることによって、雑草の成長点よりしたをカットできます。
この成長点をカットしてしまえば、宿根草を除いて、大半の植物は再生しません。
そしてあえて、根を抜き取ることなく土に残していきます。
そうすることによって、残った根に微生物や菌が宿り続けます。
そして、いずれ分解され、根があった部分は水と空気の通り道になり、野菜や野菜と共生する微生物らが生きやすい環境となり、土壌の新たな生態系を築いてくれます。
この刈り取り方は、主に「野菜の直帰に生える雑草を刈り取るとき」や「種まきや苗を定植する前に邪魔な雑草を刈り取るとき」に対して行います。
野菜が雑草に負けてしまわないように雑草をコントロールすることを心がけます。
刈り取る範囲は、野菜の根に干渉しない範囲(野菜の葉や茎の真下に根があることをイメージしながら)を刈り取ります。
あまり神経質にならず、野菜の成長と様子を見ながら刈り取っていきます。
- 2雑草を残すために、あえて地上から15センチ程度残して刈る方法
草マルチに使用する雑草を生き残らせるために、あえて成長点を残して刈る方法です。
地上から15センチ程度残すことによって、雑草に与えるダメージを極力するなくして再生力を早めます。
草マルチの他、雑草を残すことのメリットとして、「テントウムシ、カマキリ、クモ等の益虫の隠れ家になる」「野菜に雑草と競い合わせてて、成長を促す」「土への直射日光を避け、余分な雑草の発芽を抑えたり、土の劣化を防ぐ」等があります。
反面、成長が早い雑草を野放しにしておくと、野菜が負けてしまったり、野菜の葉に十分に日光があたらなくなります。
そのメリットとデメリットを理解した上で、雑草をコントロールするために適度な高さでカットしていきます。
そんなことをしていたら、雑草で生い茂ってしまうのではと思われる方もいるはず、、、
心配無用です、、、
家庭菜園の規模ではほとんどの場合、草マルチ用の雑草が不足します。
雑草がほしくてたまらなくなるはずです。
そして、雑草はある程度の高さで刈り取ると一旦成長が落ち着きます。
色々な刈り方を試して雑草の様子を観察してみると面白いと思います。
- 3払い刈り
のこぎり鎌を持った手で手首のスナップを効かせながら、雑草の上の部分を払うように刈っていきます。
密集する雑草の中に風の通り道を作ってあげるイメージです。
風の通りが悪いと感じる部分は強めに払っていきます。
これにより空気の淀みがなくなります。
また、広い範囲の雑草に刺激を与えることで、生育を落ち着かせることができます。
この作業は、家庭菜園規模の小さなスペースで行うのであればのこぎり鎌で十分ですが、広範囲に行わなければならない場合には時間がかかりすぎます。
そんなときは草刈り機があると便利です。
私は、雑草が生い茂るスペースを一気に刈り払うために、マキタのMUR194DZ、ナイロンコード、樹脂刃、金属刃の付替可能な電動草刈り機を使用しています。
マキタの草刈り機の中では一番コンパクトなもので、家庭レベルの庭、畑の手入れには十分で、私がこれまでに購入してよかったと思える道具の一つです。
生い茂って強く刈りたいところは金属刃、風の通り道を作るために刈り払ったり、コンクリートやブロックの際の雑草を刈ったりするときにはナイロンコードや樹脂刃と取り換え可能なのも便利です。
季節別の草マルチの方法
春
春先は、ハコベ、ホトケノザ等の冬雑草が豊富が季節です。
冬雑草は成長がゆるやかで、夏雑草のように背丈が高くならず、アレロパシーと呼ばれる他の植物への生育阻害物質が比較的少ないといった特徴があります。
そのため野菜の直近に生えていても、野菜への悪影響が少なく、むしろ土を保湿したり、土壌の微生物の多様性が保たれる等、野菜に良い影響を与えてくれる雑草です。
冬雑草は極力畑に残していくようにするとよいでしょう。
冬雑草を残すことにより、野菜や土に良い影響を与えるだけでなく、春から夏にかけて旺盛になるイネ科の雑草が生えてくるスペースを潰してくれる効果も期待できます。
ただ、春先は草マルチの素材となる雑草が不足します。
冬雑草を残すことも大事ですが、草マルチを施すことも大切です。
最適な方法は、秋冬でしっかり緑肥を育てておき、春先からの草マルチを緑肥で補うことです。
一年草の緑肥「えん麦」や多年草の「イタリアンライグラス」等の寒さに強い緑肥は、真冬でも元気に育ってくれます。
私がオススメする緑肥は、つる新さんの『緑肥ミックス』という商品です。
緑肥であればなんでもかんでも植えていいわけではありません。
イネ科とマメ科、一年草と多年草のバランスが重要です。
その割合をバランスよく混ぜ合わさったものが、この『緑肥ミックス』です。
緑肥ミックスの特徴や緑肥の植え方等について別の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
これを9月~11月の間にしっかりまいておけば、冬かあら春先の雑草が不足する時期に重宝します。
春先は夏野菜の植え付け時期でもあります。
苗の植え付けに邪魔になる雑草は処理して草マルチにしてしまいましょう。
この時注意したいのが、畝の上の雑草を全て取り除かないことです。
不耕起での野菜作りは畝の土壌にいる微生物の多様性、バランスが大切です。
雑草を全て取り除いてしまうと、野菜と共生する微生物や菌に偏りがちになります。
そのため、畝の畝の冬雑草は極力残して、植え付けに邪魔になるものだけを処理していきましょう。
夏
夏は雑草の生育が盛んになる季節です。
引き続き生き残っている冬雑草は極力残しながら、伸びてくるイネ科の雑草を利用して、畝の上に敷いていきましょう。
イネ科の雑草を刈り取るときは極力根を残してあげることにより、そこに共生していた微生物や菌を土壌に残すことができ、いずれ根が分解され、水と空気の通り道が出来たり、分解の過程で土が団粒化して、野菜が育ちやすい環境が整っていきます。
畑だけでなく、自宅の庭に生えてくる雑草も草マルチに利用してしまいましょう。
私の庭を例にあげると、雑草を芝生代わりにしているスペースが100平米ほどあり、そこを定期的に芝刈り機で刈り上げ、その草を草マルチとして畝に敷き詰めています。
その刈り取る草のほとんどが、「スズメノカタビラ」とよばれるイネ科の雑草です。
夏場の草マルチは、このスズメノカタビラがほとんどで、多様性に欠けてしまうというデメリットがあります。
なので、キッチンで出たキャベツ等の野菜の生ゴミを細かく刻んで畝にまいたり、野菜を収穫したときに出た残渣は極力畝にまくようにして、草マルチとなる植物性有機物の多様性を持たせることを心掛けています。
畝の上に生えてくる雑草は基本的に冬雑草は残したまま、イネ科の雑草をのこぎり鎌で成長点から刈り取っています。
畝の外に生えてくるイネ科雑草は、ある程度成長した段階で、地上から15センチ程度の位置で刈り取ります。
そうすればすぐに再生してくるので、それを刈り取って繰り返し草マルチに利用しています。
夏場は、雨が多い梅雨時期と暑さと乾燥が強い猛暑という環境変化が著しい季節でもあります。
梅雨時期は、草マルチを浅めにして通気性をよくして、周りの雑草を低くしたり、すかしてあげることにより風通しをよくしてあげましょう。
梅雨が終わるころ、猛暑による乾燥と地温の急激な上昇を防ぐために草マルチを厚めに敷くことで、野菜が夏を超えられる準備をしていきましょう。
気温が高い夏は微生物の活動が活発になるので、草マルチの分解速度が速くなります。
畝の上にどんどん雑草を敷き詰めていきましょう。
秋
猛暑が落ち着けば、生育が盛んになり、草マルチに利用できる雑草が増えていきます。
寒くなるまでは微生物の活動も活発なので、どんどん畝の上に雑草を敷いていきましょう。
合わせて、この時期に緑肥をしっかり植えておきましょう。
雑草不足に陥りやすい冬と春先にしっかりと草マルチができるように、寒さに強い緑肥を植えていきましょう。
緑肥の植え付けは、イネ科とマメ科、一年草、多年草をバランスよく植えていきましょう。
配分が面倒な場合は、つる新さんの『緑肥ミックス』がオススメです。
夏野菜が終われば、野菜残渣もしっかりと草マルチに活用していきましょう。
キャベツや白菜等の葉物野菜の苗を植え付けたり、大根等の種をまいたりする季節になります。
イネ科の雑草が苗をダメにしてしまわないように、しっかりと刈り取ってあげましょう。
苗の近くにいる雑草が苗の背丈を越えてしまわないように調整しましょう。
9、10月はまだ日中の日差しが強く、草マルチの保湿だけでは苗が耐えられない可能性があります。
その場合『水やり』をするのではなく、防虫ネットの上に雑草を乗せる等して影を作ってあげることが有効です。
まいた種が発芽しやすくなるように、草マルチを薄くして、しっかり光が当たるように工夫しましょう。
冬
冬は雑草が不足する季節です。
キャベツや白菜、大根を収穫すると、その収穫したスペースの土が丸裸になります。
そこへ草マルチにする雑草が必要になりますが、周りに雑草が生えていないということがよくあります。
そんなときのために育てて置いた、緑肥を最大限活用しましょう。
この時期に生えてくる冬雑草が、土を保湿してくれるので、極力刈らずに野菜と一緒に育てていきましょう。
どうしても草マルチの雑草がない場合は、
冬雑草 < 草マルチ
です。
冬雑草を刈りって畝にしいて、草マルチを優先しましょう。
夏の旺盛な雑草処理を効率的に処理しよう
家庭菜園であっても、圃場が広範囲で、夏の雑草が手に負えない時には、心が折れる前に、効率的に草マルチにしてくれる道具を活用することをオススメします。
圃場の環境にもよりますが、私の場合、
草刈り機と芝刈り機
を両刀で使用しています。
どちらも効果なイメージを持たれがちですが、家庭菜園規模のものであれば、有名メーカーであっても、思っている以上に安く購入できます。
私はどちらも安心のマキタ製品を使用しています。
通販リンクを貼り付けておきますので参考にしてください。
手軽な上、しっかり刈り上げることができるので重宝しています。
特に芝刈り機は、雑草が旺盛な夏場には、一気に刈り上げてくれるので非常にオススメです。
芝刈り機には、電動式と手動式があります。
ネットでたくさん調べた上で、手動と電動両方を調べてみましたが、
刈り上げの安定感
力が要らない
雑草が長くなっても容易に刈り上げ可能
という点から、圧倒的に電動式の方が良いと感じました。
通販サイトを検索していると、マキタの他、
の少し安価なものがありましたが、これから長く使用していく上で、私は安心のマキタを購入しました。
現時点、購入した道具の中で一番良かったと実感しています。
手動の芝刈り機でオススメする商品のリンクも張り付けておくので参考にしてください。
芝刈り機を使っての庭造りについての記事がありますので、参考にしてみてください。
雑草の刈り上げが必要な時期になれば、きっちりとした商品レビュー記事を書きたいと思っています。
まとめ
今回の記事で、草マルチの効果や方法について書かせていただきました。
まとめると、
不耕起栽培で野菜を育てるためには、草マルチが必須
であり、草マルチに使用する雑草は、
基本的にどんな雑草でもOK、分解されにくく長期間マルチとしての役割を果たす「イネ科」植物と、分解されやすく土を肥沃にしてくれる「広葉雑草」をバランスよく敷いていくことが大事
です。
そして、季節ごとに草マルチの敷き方を工夫する必要があり、特に
①湿度が高く、病気が発生しやすい梅雨時期は、雑草が込み合って蒸れないように風通しを良くするような草刈りを行い、草マルチにはイネ科等の腐敗しにくい雑草をメインに敷きながら、水分を多く含む広葉雑草、野菜残渣等は、生育途中の野菜から少し離れたところへ敷く
②高温で乾燥しやすい夏は、地温の急激な変化や土が乾きすぎないように草マルチを厚めにしく
③雑草が少なくなる、冬から春先にかけては、草マルチに緑肥を有効活用しながら、冬雑草を極力残して土を保湿し、夏雑草に多い野菜と相性の悪い雑草を生えづらくする
ことがポイントです。
夏場の雑草が旺盛な時期は、心が折れる前に道具を使って、雑草処理、庭の手入れ、草マルチを効率化してしまいましょう。
草マルチは自然と豊かな菜園を作り上げてくれます。
家庭菜園を始めたらまず畝の上に雑草を敷くことを第一歩としてみてください。
徐々に土が育ち、生き物が増え、自然の力を最大限に活かした新鮮でおいしい野菜が育つ畑に生まれ変わっていくはずです。
また、今後もみなさんに有益な情報をお届けできるように努めてまいりますので、コメント、お気に入り登録、リンク等々よろしくお願いします。
ありがとうございました。
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